エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1103
2022.02.07 更新
文:撮影・藤田 忠
まずは1基のCPUコア(CCD)で物理8コアを実現するため、上位のRyzen 9よりも高発熱になる傾向にある「Ryzen 7 5800X」から試していこう。
ストレステストには、CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」と、「OCCT 10.0.7:CPU(データセット 大、テストモード エクストリーム、45分間)」を利用している。テスト実行中の温度などは「HWiNFO64 Pro v7.17」を使用して取得。CPUの温度は「CPU (Tctl/Tdie)」、動作クロックは「Core 0 Clock (perf #4/5)」として、両ストレステスト実行時の推移をまとめている。
CPUコア1基で8コアを実現するため、高発熱なRyzen 7 5800Xを使用 |
8コア/16スレッドCPU。マルチスレッド時は、動作クロックが4,500MHz台まで伸びていた |
「CINEBENCH R23」のほうが、負荷が高く、テストを開始してすぐに70℃台に達し、そのまま推移。平均温度は77.75℃に抑え込まれており、テスト中の動作クロックは4,500MHz台でほぼ安定と、CPUの持つ能力を十分引き出すことができている。「OCCT 10.0.7:CPU」は、「CINEBENCH R23」よりも負荷が低いため、温度は60℃台を維持できており、最高でも69.4℃と70℃を下回っている。季節柄、室温18℃程度の部屋でテストを行っているのもあるが、PCケースに収めた状態でもCPUに高負荷をかける動画の編集やエンコード作業を、熱の不安一切なく行える。