エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1108
2022.02.21 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「Z690 Phantom Gaming-ITX/TB4」 市場想定売価税込52,250円前後(2022年2月11日発売) 製品情報(ASRock) |
Intel Z690チップセットの解禁から遅れること約3ヶ月。ASRockのハイエンドゲーミング「Phantom Gaming」シリーズから、待望のMini-ITXマザーボード「Z690 Phantom Gaming-ITX/TB4」が登場した。
パフォーマンスを重視したゲーミング向けモデルらしく、メモリは高速な最新規格DDR5に対応し、従来の2倍の帯域幅を誇るPCI-Express5.0(x16)スロットを搭載。さらにコンシューマ向けマザーボードでは最高クラスとなる2オンス銅層を備えた10層PCBや、フラッグシップモデル「Z690 Taichi」と同じ「105A SPS(Smart Power Stage)」を採用するなど、定格での運用はもちろん、オーバークロックも見据えた高品質な設計が特徴だ。
ASRockからはすでに「Z690M-ITX/ax」がリリースされているが、「Z690 Phantom Gaming-ITX/TB4」ではDDR5メモリに対応する他、ネットワークやオーディオ回路を中心に大幅に機能が強化されている |
そしてゲーミングPCで重要なオーディオ回路はRealtek ALC1220をベースにした高音質仕様で、サラウンドやイコライザ設定が可能なサウンドユーティリティ「Nahimic Audio」に対応。ネットワーク機能は、有線がKiller E3100による2.5ギガビットLANを、無線がKiller AX1675によるWi-Fi 6E+Bluetooth 5.2を備え、有線と無線を同時に利用してトラフィックを分散させる「Killer DoubleShot Pro」をサポートする。
また帯域幅20Gbpsのフロント用USB3.2 Gen.2×2 Type-Cや、Intel Z690チップセットマザーボードの中でも一部のモデルにしか搭載されていない帯域幅40GbpsのThunderbolt 4も用意されるなど、高速なインターフェイスも充実している。
ブラックを基調に「Phantom Gaming」シリーズのロゴが大きくデザインされたパッケージ |
製品にはマニュアルやドライバDVDの他、ワイヤレスアンテナやSATAケーブル、M.2 SSD固定用ネジなどが付属する |
その他、リミット値を調整してNon-Kモデルでも性能を引き上げることができる「ASRock BFB(Base Frequency Boost) Technology」(以降「BFB Technology」)や、USBメモリと電源ユニットだけでBIOSをアップデートできる「BIOS Flashback」、各種ドライバを一括でインストールできる「Auto Driver Installer」などのASRock独自機能を搭載しており、フォームファクタ自体による制限を除けば、ATXのハイエンドモデルと比較しても遜色ない高機能・ハイパフォーマンスなPCを組み上げることができる。