エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1108
2022.02.21 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「Z690 Phantom Gaming-ITX/TB4」の詳細を把握したところで、ここからは実際にPCを構築して、その動作を確認していこう。なお今回の検証ではグラフィックスカードにRadeon RX 6600を採用するMini-ITXサイズのASRock「AMD Radeon RX 6600 Challenger ITX 8GB」を、CPUにはハイエンドのCore i7-12700を用意し、テストセッションの後半では「BFB Technology」も試してみることにした。
8コア/16スレッドのPコアと、4コア/4スレッドのEコアを搭載するCore i7-12700。OSからは12コア/20スレッドのCPUとして認識されている |
Processor Base Powerは65W、Maximum Turbo Powerも180Wで、Core i7-12700Kに比べるといずれも低めに設定されている | 今回はDDR5-5200対応のKingston「KF552C40BBK2-32」を使用しているが、プロファイルを読み込むだけで最適な設定が可能 |
OSのインストールが完了すると「Auto Driver Installer」が立ち上がるため、ドライバのインストールも簡単に行うことができる |
「Z690 Phantom Gaming-ITX/TB4」に実装されている制御プログラムは、マウスでも快適に動作する軽快なGUIを備えた「インタラクティブUEFI」だ。Intelプラットフォームということで、1画面で主要な設定ができる「Easy Mode」と、詳細な設定やチューニングができる「Advanced Mode」の2つのモードを搭載し、「F6」キー(もしくはマウスクリック)でシームレスに移行することができる。なお設定項目や設定値については、UEFIのアップデートによって変更される可能性がある。
主要な機能に1画面でアクセスできる「Easy Mode」。メモリプロファイルの読み込みや、クーラータイプによるリミット値の調整もこの画面から行うことができる |
「F6」キー(もしくはマウスクリック)を押すと、瞬時に詳細設定ができる「Advanced Mode」へと移行する |
細かいチューニングができる「OC Tweaker」タブ。「CPU Cooler Type」では、クーラーの種類を選択するとLong Duration Powerが自動的に最適化される(Air Cooling:125W/120~140mm Liquid Cooler:180W/240~280mm Liquid Cooler:230W/360~480mm Liquid Cooler:250W) |
Core i7-12700のリミット値は標準で、Long Duration Power Limitが65W、Short Duration Power Limitが202Wだった | Intel XMP3.0プロファイルの内容は「DRAM Configuration」で確認可能 |
「OC Tweaker」タブには、プロファイルの保存・読込機能も実装されている。納得のいくチューニングができた場合は必ず保存しておこう |
チップセットやストレージ、ネットワーク、インターフェイスなどの詳細設定ができる「Advanced」タブ |
CPUからすべてのビデオメモリにアクセスする「Resizable BAR」(Smart Access Memory)は標準で有効化されている | 「TPM2.0」も有効化済みなので、特別な設定無くWindows 11をインストールできる |
「Tool」タブにはASRock独自機能がまとめられている |
イルミネーションを制御する「Polychrome RGB」機能も搭載 | 「Auto Driver Installer」の有効・無効も「Tool」タブで設定できる |
各種温度や電圧をリアルタイムに確認できる「H/W Monitor」 | 「FAN-Tastic Tuning」では、基板上の4pinファンコネクタだけでなく、MOSFET冷却ファンの回転数も制御できる |