エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1114
2022.03.08 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「ROG-THOR-1000P2-GAMING」のパッケージは、ブラックを基調にレッドをカラーリングした、ROGブランド特有のデザイン。その内部には、電源ユニット本体と巾着袋に入ったモジュラーケーブル各種が2エリアに分割されて収納されていた。
そしてユニット本体は、ROGの文字を配置した金属のファングリルが目を引く、スタイリッシュな仕上がり。側面のブランドロゴとエッジ部分にはRGB LEDが内蔵されており、これらはASUSのライティング技術「Aura Sync」に対応している。また、サイドパネルのガラス部分には、横長に「OLEDパワーディスプレイ」が搭載されていることが未通電状態でも把握できるだろう。
外形寸法は幅150mm、奥行き190mm、高さ86mm、重量は約2.37kgある。背面には「0dBテクノロジー」のON/OFFスイッチを備え、セミファンレス機能を任意で有効・無効化することが可能だ。
「ROG-THOR-1000P2-GAMING」の筐体をチェック。さすがはゲーミングブランドの製品だけに、優れたデザインが採用されている |
エッジ部分とすぐ近くのロゴマークには、「Aura Sync」対応のRGB LEDが内蔵されている |
反対側のサイドパネルは露出しない前提のため、飾り気は少なくあっさりとしている |
ROGの文字がデザインされたファングリルは、金属素材によるストライプ構造。ユニットの奥行きは190mmで、1000W級の電源ユニットとしてはやや長めのようだ |
この角度から眺めると、大口径な135mmの冷却ファンが視認できる |
PCケース内側に向くモジュラーケーブル。部位ごとにコネクタ形状が異るため、挿し間違える心配はない。なお左端に搭載されているのは、マザーボードのARGBピンヘッダに接続するための専用ケーブル用コネクタだ |
PCケースの後方に露出することになる背面部。AC電源口と主電源のロッカースイッチ、さらにセミファンレス機能のON/OFFスイッチを備えている。それ以外の部分は、ほとんどがハニカム状の通気孔だ |
必要なケーブルのみを接続するフルモジュラー仕様。どのようなケーブルが同梱されているだろうか |
ケーブル仕様は、主要ケーブルを含めすべてが着脱式のフルモジュラー仕様。しかもストレージ系以外のケーブルには、いずれも柔軟性が高いスリーブケーブルが採用されている。MOD PCのクリエイターにも愛用されている高級モデルならではの仕様で、それらをまとめるケーブルコームも付属。美観を意識したケーブル処理が可能だ。
基本的なコネクタは、ATX 20+4pin×1、ATX 12V 4+4pin×2、PCI-Express 6+2pin×8、SATA×12、4pinペリフェラル×6という構成。ハイエンドマザーボードに必要な2系統のCPU補助電源を備えるほか、最大8系統へ出力できるなどPCI-Express補助電源も充実している。
そして特筆すべきは、さらにPCI-Express5.0に対応した12pinケーブルが付属する点だ。NVIDIA「GeForce RTX 30」シリーズの「Founders Edition」に初めて採用されたコネクタで、付属のケーブルは1系統で最大450Wの電力を供給可能とのこと。現時点で市販のモデルに搭載製品は存在しないわけだが、将来性を見据えての実装ということだろう。
ATX 20+4pinケーブル。これら主要ケーブルはスリーブ仕様になっている | ATX 12V 4+4pinケーブルは2本が付属。2系統の8pinコネクタを備えている |
PCI-Express補助電源ケーブルは6本。1-to-1コネクタ×4/1-to-2コネクタ×2構成にて、合計で最大8系統へ給電できる | 通常のケーブル類とは分けて収納されていた、PCI-Express5.0対応の12pinケーブル。電源側コネクタ2系統が合流してケーブルを形成、最大450Wを供給できるとされる |
SATA電源はケーブル1本につき4コネクタを備え、合計で12系統に出力できる | 4pinペリフェラルは1本につき3コネクタを搭載。合計6系統と少ないが、出番が限られるコネクタだけに十分な数と言える |
ASUS「Aura Sync」用のARGBケーブル。マザーボード上のARGBピンヘッダに接続することで、電源ユニットのライティングを制御可能になる |
アース線がついた主電源ケーブル | ケーブル以外の同梱物としては、結束バンドやケーブルタイ、スリーブケーブルをまとめるケーブルコーム、ステッカーなどが入っていた |