エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1116
2022.03.16 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
Sabrent「Rocket 4 Plus」シリーズ 4TB+PS5専用ヒートシンク付属(型番:SB-RKT4P-PSHS-4TB)実勢売価税込89,000円前後(2022年3月現在) 製品情報(Sabrent) |
国内ではあまり馴染みのないSabrentだが、1998年にアメリカ ペンシルバニア州で創業した老舗の周辺機器メーカーだ。その後2001年には現在の本社があるカリフォルニア州フロリダに移転している。
創業当初から一貫してPCやモバイル、カメラなどの周辺機器を開発・販売しており、最近では特にSSDをベースにしたストレージや関連機器に注力している。なお担当者に確認をしたところ、現在その取扱いアイテムは実に400種類を超え、国内ではAmazonから購入することができる。
そのSabrentのSSDの中でも最上位に位置づけられるのが、今回の主役であるPCI-Express4.0(x4)接続のNVMe M.2 SSD「Rocket 4 PLUS」シリーズだ。もともとNANDフラッシュには、Micronの96層3D TLC NAND「B27」を採用していたが、マイナーチェンジにより現在流通しているモデルは、いずれも最新版である176層3D NAND「B47R」へと変更されている。
バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x4)、NVMeバージョンは1.4に準拠し、フォームファクタは最も一般的なM.2 2280 |
またコントローラには第2世代PCI-Express4.0(x4)SSDでは一般的なPhison「PS5018-E18」を搭載。さらに「B47R」に最適化したオリジナルのファームウェアを組み合わせることで、公称転送速度は従来のシーケンシャル読込最高7,000MB/sec、書込最高6,850MB/sec、ランダム読込最高650,000 IOPS、書込700,000 IOPSから、それぞれ7,400MB/sec、7,000MB/sec、1,000,000 IOPS、1,000,000 IOPSへと高速化されている。
容量は500GB、1TB、2TB、4TBの4モデル展開で、いずれもスロットカバー一体型の専用ヒートシンクが付属するPlayStation 5向けのセットモデルがラインナップ。またより大容量な8TBモデルについても現在準備が進められているとのこと。
今回編集部に届けられたのは、PlayStation 5専用のスロットカバー一体型ヒートシンクがセットになった4TBモデル「SB-RKT4P-PSHS-4TB」 |
PlayStation 5のM.2スロットカバーの代わりにスロットカバー一体型ヒートシンクを取り付けることで、SSDの放熱性能を大幅に改善することができる |
その他、APST/ASPM/L1.2の電源管理機能やONFi 2.3/3.0/3.2/4.0インターフェイス、Advancedウェアレベリング、不良ブロック管理、エラー訂正コード、オーバープロビジョニングなどの機能に対応。書込耐性は500GBモデルが640TBW、1TBモデルが1,275TBW、2TBと4TBモデルが2,550TBWとされ、製品保証は5年間。また製品にはクローン化ソフトウェア「Sabrent Acronis TrueImage」が無償でダウンロード提供される。
「CrystalDiskInfo 8.15.2」の結果。NVMeは1.4に準拠し、S.M.A.R.T.やTrim、書込キャッシュ機能などへの対応が確認できる |