エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1116
2022.03.16 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ここからは、各種ベンチマークテストを使いSabrent「Rocket 4 Plus」の4TBモデル「SB-RKT4P-PSHS-4TB」の実力を検証していこう。テスト用のPCにはCPUがボトルネックにならないよう、Ryzen 9 5950XとMSI「MPG X570 GAMING PRO CARBON WIFI」をベースにしたハイエンドPCを用意し、ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「ATTO Disk Benchmark 4.01」「3DMark Storage Benchmark」を使用した。なおOS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】 |
まず総合ベンチマークの結果を確認すると、シーケンシャルアクセスは読込約6,000MB/sec、書込約5,700MB/sec、ランダムアクセスは読込約3,200MB/sec、書込約5,400MB/secを記録。総合スコアは実に12,000ポイントを超えており、これまで検証してきたSSDの中でも最高峰のパフォーマンスを発揮する。
また「Compression-Benchmark」の結果を確認すると、書込はフラットなグラフ。読込は圧縮率が高くになるにつれて若干スコアが上がっているように見えるが、差が小さくこの結果だけでは判別ができなかった。そこで「CrystalDiskMark 8.0.4」を使用し、より詳細なチェックをすることにした。
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」では、正確な判断ができなかった圧縮率の影響を「CrystalDiskMark 8.0.4」で確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定して、データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択している。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
書込についてはシーケンシャル、ランダムともスコアに差はなく、圧縮率の影響はないようだ。一方、読込についてはシーケンシャルで約150MB/sec、RND4K Q32T16では約1.6倍もスコアが向上しており、圧縮率の影響があることがわかる。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方で実施している。