エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1119
2022.03.25 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「PQ-M」シリーズの外形寸法は、各モデル共通で幅150mm、奥行き140mm、高さ86mm。最大容量の「PQ1000M」も同様だが、1000Wで奥行き140mmのショート設計はお見事だ。エッジ部分がラウンド形状に加工された筐体は、シンプルなブラック一色で塗装。格子状のファングリルが目を引くデザインに仕上げられている。
ギミック的な要素として注目すべきは、背面に備える「HYBRID MODE」ボタン。主電源のロッカースイッチに並んで搭載されており、押し込むことでセミファンレス機能の「ファンレスモード」を無効化できる。
飾り気のないブラックの筐体を採用。エッジ部分はラウンド形状になっている |
裏面にはモデル名と該当モデルの出力仕様を記載したシールが貼り付けられている。なお、側面には控えめにメーカーロゴがデザインされていた |
奥行きを140mmに抑えたショート設計は、「PQ-M」シリーズのメリットの一つ。コンパクトなケースにウルトラハイエンド構成を詰め込みたい場合には、特に影響が大きいはずだ |
格子状のグリル越しには、冷却を担う120mm FDBファンが確認できる |
背面はほぼ全面が通気孔になっている。主電源スイッチの隣に実装されているのが「HYBRID MODE」ボタンだ |
搭載時にPCケース内部を向くこちら側には、モジュラーコネクタが並ぶ。コネクタ種別ごとにエリア分けされているほか、コネクタ形状が異なるため挿し間違える心配はない |
必要なコネクタのみを接続できるフルモジュラー仕様。そのコネクタ内訳はどうなっているだろうか |
「PQ-M」シリーズはフルモジュラー仕様の電源ユニットのため、主要ケーブルを含めすべてが着脱式になっている。システム規模に合わせて必要なケーブルのみを接続できることから、PCケース内の取り回しは容易。昨今のメインストリームモデルでは定番の仕様だ。ケーブル形状もすべて折り曲げやすいフラットタイプに統一されている。
なお1000Wモデル「PQ1000M」のコネクタは、ATX 20+4pin×1、EPS 12V 4+4pin×2、PCI-Express 6+2pin×3、SATA×10、4pinペリフェラル×5という構成。CPU補助電源は2系統あり、オーバークロックを見据えたハイエンドマザーボードに変換不要で給電できる。その一方でPCI-Express補助電源は3系統とやや少なめで、ケーブル仕様上は(昨今廃れつつある)マルチGPUはあまり考慮されていないようだ。
ATX 20+4pinケーブルは、2つの専用コネクタで電源ユニット本体に接続される | CPU補助電源は、EPS 12V 4+4pinコネクタが2系統。それぞれ1ケーブルに1コネクタが搭載されている |
PCI-Express補助電源は、1ケーブルにつき1コネクタを備え、合計3系統を出力できる | SATA電源ケーブルは、4コネクタを備えるケーブルが2本同梱されている |
SATA電源とペリフェラル4pinのコンボケーブル。SATA電源は2コネクタあり、SATA電源専用ケーブルと合わせて10系統給電に対応する | ペリフェラル4pinケーブルは3コネクタを備え、コンボケーブルと合わせ合計5系統を出力できる |
シリーズ共通の付属品であるテスター。初期不良チェックなどに重宝しそう | 各種ケーブルに混じって同梱されていたタイラップ。面ファスナーで固定するタイプが3本、Deepcoolロゴが入っている |
電源ユニットをPCケースに固定するためのネジ | 評価サンプルの主電源ケーブルは海外仕様だったが、国内流通分については日本仕様のものが同梱される |