エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1121
2022.03.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、実際のゲームを想定したゲームベンチマークやゲームソフトでチェックを実施していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
ハイエンドグラフィックスにはやや負荷が軽いこともあり、1,920×1,080ドットでは約2%、2,560×1,440ドットでも約3%しか差がなくGPU性能が飽和しているようだ。しかし、GPUの負荷が上がる3,840×2,160ドットでは約8%まで差が広がっている。平均フレームレートも127fpsをマークしており、最近価格がこなれてきている4K/144Hzクラスの液晶ディスプレイとの組み合わせでも十分にその性能を引き出すことができる。
続いてやや古めのゲームながら負荷が重いことで知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアも確認しておこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックス設定は“高品質”を選択。なお3,840×2,160ドットではDLSSを有効にした状態でも計測を実施している。
1,920×1,080ドットではやはり負荷が軽いこともあり、その差は約3%に留まる。しかし、2,560×1,440ドットでは約6%、3,840×2,160ドットやDLSS有効では約7%にスコアが広がり、GPUの負荷が高い状態では特に強さを見せている。ちなみに判定は3,840×2,160ドットでも上から2番目の“とても快適”、それ以外はすべて最高判定の“非常に快適”を獲得し、こちらも高リフレッシュレートモデルや4Kの高解像度なディスプレイを用意したい。
続いてオープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のベンチマークスコアを確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックスクオリティを「最高」、レイトレの反射効果を「最大」にした最も負荷の高い状態で計測を実施した。
スコアの傾向は「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」に近く、1,920×1,080ドットでは差が約3%に留まるものの、2,560×1,440ドットでは約6%、3,840×2,160ドットでは約8%へと、GPUの負荷が上がるに従ってパフォーマンスも向上する。またフレームレートを確認すると、さすがに3,840×2,160ドットのマルチプレイにはDLSSを有効にする必要があるが、その他の解像度であればマルチプレイでもネイティブな描画でゲームを楽しむことができる。
続いて人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。グラフィックスクオリティは「最高」、APIは「DirectX12」で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
今回使用しているドライバがβドライバのため、1,920×1,080ドットや2,560×1,440ドットではややスコアがおかしいが、3,840×2,160ドットでは約5%フレームレートが向上しており、やはり「GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G」は高負荷環境に強さを見せている。またフレームレートもマルチプレイの目安となる60fpsを楽にクリアしており、最高画質でもなめらかな映像でゲームをプレイできる。