ベンチマークテスト：PCMark 10 Extended

続いて「PCMark 10 Extended」を使い、システムの総合的なパフォーマンスを確認していこう。特にシングルスレッド性能の影響が大きいテストだが、最高5.50GHzにクロックが引き上げられたCore i9-12900KSがどのようなパフォーマンスを発揮するのか楽しみだ。

総合スコアだけでなく、個別のスコアでも全ての項目でCore i9-12900KSがトップを獲得する会心の結果。特にRyzen 9 5950Xと比較すると、全ての項目で10％以上も高いスコアを記録しており、一般的なブラウザ操作やOfficeスイートを使う際には大きな違いが出てくることだろう。

ベンチマークテスト：3DMark Time Spy

続いてグラフィックス性能への影響をチェックしていこう。まずはAPIにDirect X12を使用する、定番3Dベンチマーク「Time Spy」のスコアをチェックする。なおハイエンド構成ということを考慮して、プリセットには「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を使用している。

3Dグラフィックスのベンチマークとしては珍しくマルチスレッドに最適化されているベンチマークだが、グラフィックスカードへの負荷が極端に高い「Time Spy Extreme」ではその差は1％未満に留まる。しかし、「Time Spy」ではCore i9-12900Kとの比較で約2％、Ryzen 9 5950Xとの比較ではスレッド数が8スレッド少ないにも関わらず約5％上回り、動作クロックが向上したことによるメリットは明らかだ。

ベンチマークテスト：3DMark Fire Strike

続いて、APIにDirect X11を使用するやや古めのベンチマーク「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。こちらもハイエンド環境ということを考慮して、3種類全てのプリセットで検証を行っている。

もともとRyzenシリーズが得意としているベンチマークだが、「Fire Strike」以外はすべてRyzen 9 5950Xを上回るスコア。またCore i9-12900Kとの比較ではすべてのテストでわずかながら高いスコアを記録しており、「Time Spy」と同じく、動作クロックが引き上げられている効果がスコアに表れている。