エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1123
2022.04.05 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてバトルロイヤル系ゲームの人気タイトルの「Apex Legend」のスコアをチェックしていこう。画質設定はプリセットがないためできる限り高品質な設定を選択し、フレームレート制限は解除した状態で検証を実施。なお解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で計測を行った。
Core i9-12900KSとCore i9-12900Kの比較ではいずれの解像度でもスコア差は1%未満で横並び。またRyzen 9 5950Xとの比較では、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットでは同等だが、1,920×1,080ドットで約2%低いスコアになった。これはApex Legendでは、メモリコントローラの影響が大きく、メモリとメモリコントローラが1:2で動作するDDR5メモリを搭載したCore i9-12900KS/Core i9-12900Kよりも、1:1で動作するDDR4メモリを搭載したRyzen 9 5950Xの方が有利だったためだと考えられる。もし「Apex Legend」をメインに考えているなら、Core i9-12900KS/Core i9-12900KでもDDR4メモリが使えるマザーボードを選択するといいだろう。
同じくバトルロイヤル系ゲームの人気タイトル「フォートナイト」でもスコアをチェックしていこう。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、APIはDirectX 12を選択。グラフィックスクオリティは“最高”に加え、“最低”をベースに3D解像度を“100%”、描画距離を“最高”に変更したフレームレート重視のカスタム設定でも計測を行っている。
最高品質でのテストでは、グラフィックスカードの方がボトルネックになっているようで、いずれの解像度でもスコアは横並び。ただし負荷の軽いカスタム設定の1,920×1,080ドットでは、Ryzen 9 5950Xでは385.5fpsまでしかフレームレートが上がらないのに対して、Core i9-12900Kでは約3%高い396.5fps、Core i9-12900KSでは約5%高い403.6fpsまでスコアが上昇した。解像度を抑えつつ高フレームレートを狙いたい場合にはCore i9-12900KSはまさに最適なCPUになるだろう。
続いて録画・配信ソフト「OBS Studio」を活用して配信をしながら「フォートナイト」をプレイした場合のフレームレートを確認してみよう。ゲームの設定は前項と全く同じで、「OBS Studio」の出力解像度はフルHD、配信用のエンコーダーには「ソフトウェア(x264)」を使用した。
まず最高品質の結果を確認すると、グラフィックスカードがボトルネックになる2,560×1,440ドットや3,840×2,160ドットではどのCPUでもフレームレートへの影響はほとんど見られなかった。しかし1,920×1,080ドットではCore i9-12900KSやCore i9-12900Kでは約5fpsしか低下していないのに対して、Ryzen 9 5950Xでは約9fpsフレームレートが低下している。
そしてカスタム設定では、Core i9-12900KSのフレームレート低下が約35fpsに留まるのに対して、Core i9-12900KSでは約46fps、Ryzen 9 5950Xでは約50fpsに差が広がり、複数処理を同時に行う場合でも高クロックを維持できるCore i9-12900KSの強さが際立つ結果になった。