エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1124
2022.04.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
「Optix MEG381CQR Plus」のスペックや概要をつかんだところで、実際にゲームやアプリケーションを使った際の見え方をチェックしていこう。「Apex Legends」「Assetto Corsa」のゲーム画面や、動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」の映り具合を確認しつつ各種機能のチェックを進めていく。
実際のゲーム画面は、下記の画像の通り。4K(3,840×2,160)解像度に迫るUWQHD+(3,840×1,600)は高精細な映像を実現しているほか、左右に広いため非常に見やすい。サイズが大きいため左右が見えにくいのではと心配したが、曲面パネルのため視線を気持ち動かす程度で十分視認できる。さらに、RAPID IPSパネル採用による高速描画性能もすばらしく、VAや通常のIPSパネルとはひと味違った高画質と高速応答でゲームを楽しむことができる。
続いて「Adobe Premiere Pro」を使った動画や画像の編集を行うアプリケーションを試してみよう。この手のソフトでは多くのツールやパレットなどのサブウィンドウを表示する必要があるが、「Optix MEG381CQR Plus」であればサブウィンドウを開いた状態でもメインウィンドウを広く表示できる。作業効率が格段に向上するのはもちろん、他にも、複数アプリケーションやウィンドウを表示させるマルチタスク作業でも威力を発揮する。
「Optix MEG381CQR Plus」は、VESAのHDR規格であるDisplayHDR 600に準拠している。バックライトは32のゾーンで制御されるローカルディミングで、より精度の高い輝度制御を可能にし、ピーク時の輝度は600cd/m2を誇る。黒つぶれや白飛びを抑え、メリハリの効いた映像として表現できることから、もっとも明るい箇所と暗い箇所どちらの階調も犠牲にすることなくリアルな表現が可能。ゲームによっては不自然な色合いになることも少なくないため、ONにするかはプレイヤー次第ながら、所々で自然な色彩に変えてくれる箇所を複数確認できた。
「Optix MEG381CQR Plus」では、ディスプレイ同期技術として、NVIDIA製グラフィックカードと専用のG-SYNC回路を組み合わせることで利用可能な可変リフレッシュレート型同期機能「G-SYNC ULTIMATE」を備えている。効果範囲が限定される「G-Sync Compatible」とは異なり、1~175Hzの全ての範囲をカバー。画面のカクつきやティアリング現象を抑えつつ流れるような滑らかな表示ができる。
MSIの液晶ディスプレイとしては初登場の機能が「有機EL搭載ゲーミングダイヤル」だ。本体フレームの左下に搭載されており、左手で簡単に操作することができる。横の有機ELディスプレイには、現在の解像度やリフレッシュレート、モードなどの基本情報が一定間隔で表示される。そのほか、詳細については後ほど動画で解説している。
PC上から変更できる便利な総合ユーティリティ「MSI Center」を使えば、さまざまな項目をカスタマイズできる。HDRやG-SYNC ULTIMATEの切り替えや画質プリセットの選択、マウスや電源の設定、ウインドウの分割など多岐にわたる項目をマウスとキーボードを使って変更可能だ。
また、「Optix MEG381CQR Plus」にはフロント下部と背面にRGB LED機能「Mystic Light」を搭載している。これらもPC上からカラーや発光パターンを詳細にカスタマイズが可能。特にフロント下部のRGB LEDは良くも悪くも目立つので、気になる人は事前に設定しておくことをオススメする。
RGBライティング「Mystic Light」のイルミネーション設定もソフト上から可能。エリアごとに細かい設定ができる |