エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1128
2022.04.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーションなどシステムの総合的なパフォーマンスを測定する「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
もともとシングルスレッド性能が重要になる比較的軽めのベンチマークということもあり、EssentialsやProductivity、Digital Content Creationについてはいずれも動作クロックの高いRyzen 7 5800Xの方が高いスコアを記録した。ただし、GamingではRyzen 7 5800X3DがRyzen 7 5800Xを約3%上回り、AMDが言う通りの結果になった。
続いて定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからチェックを進めていく。なおハイエンド構成ということを考慮して、プリセットには「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を使用している。
3Dベンチマークとしては珍しくマルチコアCPUへの最適化が進んでいることもあり、さすがにコア数が2倍のCore i9-12900Kには敵わないものの、いずれのプリセットでもRyzen 7 5800Xを上回るスコアを記録した。やはり3D関連のベンチマークでは、L3キャッシュ容量の多いほうが有利に働くようだ。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。こちらもハイエンド環境ということを考慮して、「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類のプリセットを選択した。
「Fire Strike」の約3%を筆頭に、こちらもすべてのプリセットでRyzen 7 5800Xを上回るスコアを記録。また本来は完全に上位CPUとなるはずのCore i9-12900Kとの比較でも「Fire Strike Ultra」ではわずかながら優位に立つなど、全体的にかなり健闘をしている。