エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1128
2022.04.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはいよいよ大容量キャッシュの本分でもある、実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新版である「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」では、すべての解像度でRyzen 7 5800X3Dがトップを獲得した。特にGPU性能が飽和気味の1,920×1,080ドットでは、Core i9-12900Kとの比較で約9%、Ryzen 7 5800Xとの比較では約25%も上回るスコアを記録し、大容量L3キャッシュの効果が如実に表れている。
続いてRPGゲームながらグラフィックスカードへの負荷が高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらも1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を⾏っている。
2,560×1,440ドットや3,840×2,160ドットではグラフィックスカードがボトルネックになるため、CPUによる有意な差は見られない。ただし、1,920×1,080ドットではRyzen 7 5800Xとの比較で約2%上回るスコアを記録。Core i9-12900Kとの比較でも同等以上のパフォーマンスを発揮しており、やはりゲーム性能についてはRyzen 7 5800X3Dが優秀であることがわかる。
続いて、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
GPUの負荷が高い3,840×2,160ドットではいずれのCPUでもスコアはほぼ横並び。しかし、2,560×1,440ドットや1,920×1,080ドットではRyzen 7 5800Xを約3%上回り、Core i9-12900Kと同等のパフォーマンスを発揮する。