エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1130
2022.04.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新版である「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
Ryzen 7 5800Xとの差は2,560×1,440ドットで約1%、それ以外の解像度ではいずれも1%未満でほぼ同等と言って差しつかえない結果になった。またRyzen 7 5700Gとの比較では1,920×1,080ドットで約16%、2,560×1,440ドットで約12%、3,840×2,160ドットでも約3%上回るスコアを記録しており、GPUへの負荷が少ないほどCPUのL3キャッシュの影響が大きくなる。
続いてRPGゲームながらグラフィックスカードへの負荷が高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらも1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を⾏っている。
Ryzen 7 5800Xとの比較では、スコアが逆転しているものもあるなど、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」でもRyzen 7 5700Xがかなり健闘している。そしてRyzen 7 5700Gとの比較では、いずれの解像度でも約3%上回るスコアを記録しており、グラフィックスカードへの負荷が高い処理においてもバスインターフェイスの違いにより、確実にパフォーマンスに差が出ていることがわかる。
続いて、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
Ryzen 7 5800XとRyzen 7 5700Xはいずれの解像度でもほぼ横並び。またRyzen 7 5700Gとの比較では2,560×1,440ドットや3,840×2,160ドットで約6%、グラフィックスカードへの負荷が低い1,920×1,080ドットでは20%以上の差がつき、ゲームでも特に高フレームレートを狙うようなシーンではRyzen 5000シリーズが強さを発揮する。