エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1134
2022.04.29 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
早速ここからはRyzen 5 5600/5500のパフォーマンスを各種ベンチマークでチェックしていこう。今回は既存環境からのアップグレードを想定して、検証用のマザーボードはAMD B450チップセットを採用するASUS「TUF B450-PRO GAMING」を使い、比較対象のCPUにはZen 2世代の6コアモデルRyzen 5 3600とRyzen 5 3500を用意した。
6コア/12スレッドのRyzen 5 5600。開発コードネームはこれまでのRyzen 5000シリーズと同じ「Vermeer」で、L3キャッシュは32MB |
シングルコアテスト時(左)は最高4.45GHz、マルチコアテスト時(右)はすべてのコアが4.35GHz前後で動作 |
同じく6コア/12スレッドのRyzen 5 5500。ただし、開発コードネームはRyzen 5000Gシリーズと同じ「Cezanne」で、L3キャッシュは16MB |
動作クロックは、シングルコアテスト時、マルチコアテスト時(右)とも4.250GHz前後だった |
また本格的なテストに先駆け、以前Ryzen 9 5950Xの検証を行ったAMD X370チップセットマザーボードASRock「Fatal1ty X370 Professional Gaming」でも簡単に動作を確認したが問題はなかった。「CINEBENCH R23」のスコアもシングルコアテストでは同等、マルチコアテストも約5%と大きな差はないことから、メーカーからBIOSが提供されていればAMD 300シリーズのアップグレード用CPUとしても力を発揮してくれるだろう。
AMD X370チップセットを採用する「Fatal1ty X370 Professional Gaming」の環境でも簡易的な動作チェックを実施した |
Ryzen 5000シリーズに対応するBIOS「P7.06」を適用することで問題なく動作させることができた |
マルチコアテスト時にはややクロックが低めになるが、ベンチマークの差は約5%とごくわずか。AMD 300シリーズのアップグレード用途としても問題なく利用できる |