エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1134
2022.04.29 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーションなどシステムの総合的なパフォーマンスを測定する「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
シングルスレッド性能の影響が大きいこともあり、Ryzen 5 5500でもRyzen 5 3600をすべてのテストで上回る。さらにRyzen 5 5600は、Ryzen 5 5500よりも約8%高いスコアで、大容量のL3キャッシュの効果がしっかりと発揮されている。
続いて定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからチェックを進めていく。なおプリセットには「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を使用している。
Ryzen 5 5600とRyzen 5 5500で約3%、Ryzen 5 5500とRyzen 5 3600の比較でも約2%の差があり、グラフィックス系のベンチマークでもCPU性能の影響は確実にある。またRyzen 5 3500はRyzen 5 3600との比較でも「Time Spy」で約10%、「Time Spy Extreme」でも約6%低いスコアで、「Time Spy」ではSMTの影響もかなり大きい事がわかる。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。こちらもハイエンド環境ということを考慮して、「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類のプリセットを選択した。
SMT非対応のRyzen 5 3500が一段低いスコアなのはこれまで通り。それ以外のCPUはGPUの負荷が高い「Fire Strike Ultra」ではほとんど差がないものの、「Fire Strike Extreme」ではRyzen 5 5600とRyzen 5 5500、Ryzen 5 5500とRyzen 5 3600でそれぞれ約2%、「Fire Strike」ではそれぞれ約5%に差が広がり、GPUの負荷が下がるに連れてCPUの影響が大きくなる。