エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1136
2022.05.03 更新
文:撮影・松枝 清顕(解説)/ 検証セッション・池西 樹
ここからは遠くオーストリアの事務所から届けられた評価サンプルを手に、NH-D12Lの外観デザインからチェックを開始しよう。ヒートシンクはニッケルメッキ処理が施されたシルバーで、冷却ファンはブラウンとベージュの”Noctuaツートン”が採用されている。
NH-D12Lを改めて観察すると、2つのヒートシンクに120mmファンを挟み込んだスタイルを採用。冒頭引き合いに出したものの、やはりNH-U12Aとは全くの別物という事が分かる。
また側面から眺めてみると、2つのヒートシンクはサイズが異なり、120mmファンは幅の広いヒートシンクにファンクリップで固定されている。下の画像では120mmファンが右手に風を吹き付ける格好となり、左手の幅の薄いヒートシンクは、120mmファンの吸気側に位置するため、冷却(または放熱)を補助する役割である事が分かる。
次にポイント別に解説していこう。再三触れている通り、外観上特徴的なのがヒートシンクだ。アルミニウム製ヒートシンクは、厚さの違う2つのヒートシンクを向かい合わせにレイアウト。側面から見た状態で、幅の狭いヒートシンク(No.1ヒートシンク)が吸気側、幅の広いヒートシンク(No.2)が排気側になり、メモリスロットのクリアランスを確保しながら、最大限放熱面積を稼ごうという設計意図が見て取れる。
なおNo.1ヒートシンクは、厚さ約32mm、幅約125mm(いずれも最大部/外形寸法表記)、No.2ヒートシンクは、厚さ約49mm、幅約125mmだった。また放熱フィンの枚数はいずれも38枚で構成されている。
2つの高層ビルに見立て「ツインタワー」等とも称されるヒートシンクデザイン。トップ部を見ると、No.1ヒートシンクにはフクロウのロゴ、No.2ヒートシンクにはNoctuaのアルファベットロゴがあしらわれていた |