エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1141
2022.05.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原/テストセッション:池西 樹/Tawashi
今回取り上げるのは、2022年2月9日付プレスリリースで発表された、新世代のミニタワー型ゲーミングPC「G-GEAR Aim(ジーギア エイム)」。なんといってもトピックは新型筐体「5TJ9-G」の採用で、G-GEARブラックとスクエアデザインを特徴とし、初回は6モデルがリリース。その中のひとつ「G-GEAR Aim GB7J-H221/BRGB」が編集部に届けられた。
G-GEAR Aim GB7J-H221/BRGB 基本構成売価税込307,800円※執筆時(2022年2月発売) 製品情報(TSUKUMO) |
近ごろのプライベートブランドBTOと言えば、自作派から人気の市販PCケース採用モデルはもとより、独自に企画またはカスタマイズが施されたオリジナルPCケースを持つ事がステータス。2021年7月にお届けした「EX-623T-A4」もそのひとつで、一般では購入できないプレミアム感は、ブランドの信頼性を支えるひとつの要素になっている。そして人気構成パーツを詰め込んだ「G-GEAR Aim GB7J-H221/BRGB」は、高いパフォーマンスとオリジナル筐体で所有欲を満たし、ユーザーのゲーミング環境を”整えてくれる”TSUKUMOの自信作といったところだ。
なんと言っても「G-GEAR Aim」シリーズは、ミニタワーケース「5TJ9-G」により成立している。検証を行うにあたり、株式会社ヤマダデンキ(TSUKUMO)の担当者に話を聞いたところ、ツクモBTOとしては約10年振りの新デザインPCケースだとか。まさに満を持してという表現がピッタリな意欲作になる。
ちなみにATXミドルタワーPCケース新モデルの予定は無い。この理由を聞くと、ツクモの独自リサーチでは、ゲーミングPCの購入を検討している人の多くは、拡張性よりもコンパクトなサイズを求めているという。なおツクモには「G-GEAR mini」(幅183mm、奥行き390mm、高さ300mm)というロングセラーの看板PCケースが存在するが、水冷構成の要望に応えられない点がネックだった。これを改善すべく、企画から完成まで実に3年を要したのが「5TJ9-G」なのだ。
組み込み完成品「G-GEAR Aim GB7J-H221/BRGB」の構成も気になる所だが、まずはG-GEAR Aim ミニタワーケース「5TJ9-G」に焦点を絞り、スペック表からその概要を読み解いていこう。
ケースタイプはミニタワーで、対応マザーボードはMicroATXとMini-ITX。主素材はスチールで、副素材にプラスチック、左サイドパネルには強化ガラスが使用されている。
なおドライブベイや冷却ファンレイアウトは個別に解説するとして、外形寸法は幅210mm、奥行き415mm、高さは400mm、重量は約5.24kg。内部容量は約14.86リットルで、この数値からはミニタワーらしくコンパクトにまとめられている事が分かる。