エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1144
2022.05.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
エントリーモデルということで、最近主流の一体型バックパネルの採用は見送られた |
続いて、リアインターフェイスを確認していこう。USBポートはUSB3.1 Gen.1 Type-Ax2、USB2.0x4の計6ポートで、高速なUSB3.0系のポートが少ないのはやや残念なところ。フロントパネル用のUSB3.2 Gen.1を入れても4ポートしかないことから、別途ハブやPCI-Express3.0(x1)接続のUSB拡張カードの増設を検討したい。
一方、ディスプレイ出力はIntel H610チップセットマザーボードながらHDMI、DisplayPort、DVI-D、D-Subの4系統を備える充実した構成。3画面の同時出力をサポートしているため、デイトレーディングなどで、複数のディスプレイが必要になる場合でも「H610M S2H DDR4」ならグラフィックスカードを増設する必要はないだろう。
もともとそれほどハイエンドなシステムを想定していない「H610M S2H DDR4」ということで、ファンコネクタはCPUクーラー用「CPU_FAN」x1、システムファン用「SYS_FAN」x2の計3基。いずれもオリジナルファンコントローラ「Smart Fan 6」に対応し、4つの内部温度センサーを使い回転数を制御することができる。またオンボードLEDは非搭載だが、基板の下側には12V/4pinのRGB LEDピンヘッダ「LED_C」が用意されていた。
4pinファンコネクタは「CPU_FAN」(オレンジ)x1、「SYS_FAN」(赤)x2。また基板下側にはRGB LED用の「LED_C」(ブルー)を搭載 |
CPUクーラー用の「CPU_FAN」は一目で区別ができるようグレーのコネクタを採用 | リアファンの接続に便利な「SYS_FAN1」 |
こちらはフロントファンの接続に便利な「SYS_FAN2」 | LEDコネクタは12V/4pinの「LED_C」のみ |
ファンの回転数は「Smart Fan 6」を使い、各種温度に合わせて細かく制御することができる |
画像セッションの最後はここまで紹介できなかった各種チップやコネクタなどをチェックしていこう。
メインの24pin電源コネクタ | I/OコントローラITE「IT8689E」 |
D-Sub出力用のアナログ変換チップRealtek「RTD2168」 | HDMIレベルシフターParade Technologies「PS8209A」 |
MXIC製BIOS ROM「MX25L25673GZ4I-08G」(左)とUSB2.0ハブGenesys Logic「GL850G」(右) | フロントパネル用のピンヘッダは基板右下にまとめて配置されている |
USBピンヘッダはUSB3.2 Gen.1用(2ポート分)x1、USB2.0用(2ポート分)x2 |
基板裏面には主要なICチップやコネクタなどは一切実装されていなかった |