エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1146
2022.05.28 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「Z690 Steel Legend WiFi 6E」との最大の違いでもあるメモリスロットは、デュアルチャネルに対応するDDR5×4本で、メモリクロックは最高6,000MHz、容量は最大128GBまで増設できる。またコンタクトピンは腐食に強い「15μゴールドコンタクト」で、物理的な強度を高めるだけでなく、信号強度の低下を抑える効果もあるメタルシールドを備えた「強化DIMMスロット」を採用。さらに電源コネクタが接続された状態で、抜き差しした場合のメモリモジュールの損傷を防ぐ「トラブルフリー保護回路」を搭載する。
周囲をスチールで補強した「強化DIMMスロット」。メモリを取り付ける際に基板がたわまないため、装着が楽に行えるメリットもある |
メモリ用の電源回路にもCPUと同様高品質なパーツを採用する |
「UEFI BIOS」にはDDR5-800からDDR5-10000までのメモリクロック設定が用意されている |
ストレージインターフェイスはSATA3.0(6Gbps)x8の他、PCI-Express4.0(x4)接続の「Hyper M.2」を2基、PCI-Express3.0(x4)接続の「Ultra M.2」を1基搭載する。また「Hyper M.2」には、アルミ製ヒーシンク「フルカバーM.2 ヒートシンク」を標準装備しており、サーマルスロットリングによる速度低下を最小限に抑えることができる。
上段の「Hyper M.2」はCPU接続で、フォームファクタはM.2 2260/2280に対応 |
中段の「Ultra M.2」と下段の「Hyper M.2」はいずれもチップセット接続。前者はM.2 2230/2242/2260/2280、後者はM.2 2242/2260/2280/22110に対応する |
「Hyper M.2」スロットにはいずれもアルミニウムヒートシンクを搭載。なお固定には落下防止設計のネジを採用するため、紛失する心配はない |
SATA3.0(6Gbps)は、水平ポートx4、垂直ポートx4の計8ポート |
拡張スロットはPCI-Express5.0(x16)x1、PCI-Express4.0(x4/x16形状)x1、PCI-Express3.0(x4/x16形状)x1、PCI-Express3.0(x1)x2の計5本で、最新のPCI-Express5.0(x16)スロットは信号の流れを改善し、高速かつ安定した処理ができる表面実装方式(SMT)で実装されている。さらに重量級のハイエンドグラフィックスカードを安全に運用できるよう、周囲をメタルシールドで補強した「強化スチールスロット」を採用する。
Intel Z690チップセットマザーボードの中では拡張スロットは比較的多め。インターフェイスカードやキャプチャカード等を増設する場合でもスロットが不足することはないだろう |