エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1150
2022.06.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
ここからは「Optix G273」を実際に動作させながらパフォーマンスをチェックしていく。検証用PCとして用意したのは、以前詳細検証をお届けしたMSIのゲーミングデスクトップPC「Aegis Ti5 10TE-018JP」。基本構成はIntel Z490マザーボードに、10コア20スレッドのIntel Core i9-10900K、GeForce RTX 3080、メインメモリは64GB(32GB×2)を搭載する。
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斬新なデザインの本体を採用する「Aegis Ti5 10TE-018JP」。グラフィックスカードにはゲームからクリエイティブな作業も余裕でこなすGeForce RTX 3080を搭載する |
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それでは電源を入れて「Optix G273」の映り具合を確認していこう。液晶パネルはフルHD(1,920×1,080ドット)対応で水平垂直共に178°と視野角変化に強いIPSだ。パネルサイズは27型で、目の前に置いた状態ではギリギリ画面全体が視野に入り、上下左右の表示も認識できる。
上下方向はコントラストの低下がやや見られるが、左右方向は変化がほぼなくマルチモニタ環境も問題ない。そのほか、デフォルト設定では少しだけ色温度が低い印象を受けたが、ここはOSDで十分調整可能な範囲。好みに応じてカスタマイズするといいだろう。
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PS5やXbox Series Xといった最新のゲーミングコンソールでは、対応するゲームタイトルで120FPSの出力が可能。これにより、なめらかにゲームを楽しむことができる。現状では60FPSの「Apex Legend」も今後のアップデートで120FPSへの対応が予定されているため、今から対応液晶ディスプレイを用意しておくのもありだろう。
なお、リフレッシュレートを165Hzに設定し動作時の消費電力をワットチェッカーで計測したところ、PC起動後10分間放置したアイドル時は21W、ゲームプレイ時は22Wと公称値通り。同条件でOSDから輝度をデフォルトの70から100に変更すると26Wとやや上昇した。
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続いて、実際のゲームで有効な機能として使える補正機能のひとつ「ナイトビジョン」の効果を見ていこう。機能は「オフ」と自動で効果を調整してくれる「A.I.」のほか、効果のレベルに応じて「通常」から「最も強い」の5段階が設定できる。右手を伸ばすとすぐに届く位置にある背面のOSDキーから簡単に変更可能なので、プレイするゲームやコンテンツによって設定するといいだろう。
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実際に動作させた様子は以下の動画に詳しいが、「エルデンリング」のようなダークファンタジー系タイトルでは特に威力を発揮する様子が分かる。見落としがちのアイテムや陰に潜んでいる敵なども認識できるようになる。ゲームの世界観や雰囲気に影響するかと思ったが心配は無用。かえって美しいグラフィックスが見えやすくなり、プレイもさらに楽しくなった。また、「フォートナイト」や「Apex Legend」などバトロワ系でも、室内戦闘など暗めのステージでは有効な機能になるはずだ。