エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1151
2022.06.06 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影・pepe
ここからは各種ベンチマークテストを使いCFD「PG4NZL」シリーズの気になる実力をチェックしていこう。まずは最も大容量な2TBモデル「CSSD-M2M2TPG4NZL」からだ。テスト用のPCにはCPUがボトルネックにならないよう、Ryzen 9 5950XとMSI「MPG X570 GAMING PRO CARBON WIFI」をベースにしたハイエンドPCを用意し、ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「3DMark」「PCMark 10」「ATTO Disk Benchmark 4.01」を使用した。なおOS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
2TBモデル「CSSD-M2M2TPG4NZL」の「CrystalDiskInfo 8.16.4」の結果。バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x4)、転送規格はNVM Express1.4で、S.M.A.R.T.やTRIM、ライトキャッシュへの対応が確認できる |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】 |
総合ベンチマークは、シーケンシャル読込約6,200MB/sec、書込約5,500MB/sec、ランダム読込約3,500MB/sec、書込約5,800MB/secで、いずれも非常に高速。総合スコアも13,000ポイントに迫るスコアで、これまで検証してきたPCI-Express4.0(x4)接続のSSDの中でも間違いなくトップクラスの性能を備えている。また「Compression-Benchmark」は読込・書込ともほぼフラットなグラフで、「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」では圧縮率の影響は確認できなかった。
「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響を確認しておこう。計測はデータサイズを1GiBに固定して、データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択している。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」で確認したシーケンシャルアクセスはほとんど差がないものの、ランダム読込では圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」のパフォーマンスが上昇している事がわかる。そこで、以降のテストでは両方のデータ形式で測定を行うことにした。