エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1152
2022.06.07 更新
文:撮影・こまめ
「Zenbook S13 OLED UM5302」は、非常にコンパクトなモバイルノートPCだ。大きさはほぼA4サイズ(幅297×奥行き210mm)で、書類が入るバッグであれば難なく収納できる。厚さは一般的なモバイルノートPCと変わらないが、13.3型で1.1kgの重量は軽い部類だ。最小/最軽量クラスではないものの、快適に持ち運べるサイズと重さと言っていい。
フットプリントは幅296.7mm×奥行210.5mm。A4サイズとほぼ同じと考えれば、サイズ感をイメージしやすい |
厚さは公称値で14.9mm、実測で15.1mm。底面部のゴム足を含めた設置時の高さは16.6mmだ |
重さは実測で1.095kg。モバイルノートPCには1kgを切るものもあるが、一般的なノートPCとよりもはるかに軽い。ストレスなく持ち歩ける重さだ | 実際に手で持つと、ややズッシリ感を感じる。これは本体があまりにもコンパクトであるため、数値以上に重く感じるのだろう。バッグに入れれば気にならないはずだ |
カラバリはポンダーブルーとアクアセラドン、リファインドホワイト、ベスティジベージュの4色。今回使用した評価機はポンダーブルーのモデルで、落ち着きのある雰囲気だ。そのほかのカラーはどちらかと言えばポップな印象で、利用シーンに応じて好みの色を選びたい。
素材には軽量で強度の高いアルミニウム・マグネシウム合金が使われている。塗料が厚めに塗られており、質感は上々の仕上がりだ。軽く叩くと底面カバー(Dカバー)はかなり薄く作られていることがわかるが、全体的にシャーシには剛性があり長期利用で歪みが生じるようには感じられなかった。
評価機はポンダーブルーの落ち着いた外観。天板には2019年に発表された「ASUS設立30周年記念ロゴ」が使われている。ロゴ利用に方針の変更があったのかもしれない | ヒンジ部分は光沢のあるメタリックな仕上がりだ。円筒部分には同心円状のラインが刻まれており、従来のZenBookシリーズの意匠が残されている |
スタイリッシュながらも品のあるデザイン。全体的に剛性が高く、歪みなどは見られなかった |
インターフェイス類はUSB3.2 Gen.2 Type-C×3と、マイク/ヘッドホンコンボジャック×1のみ。周辺機器や各種メディアをガッツリ使うには物足りないが、外出先でのモバイル利用前提で考えるなら納得できる構成だ。デスクに据え置きで利用する際には、各種インターフェイスを備えたType-Cドックを利用するといいだろう。
モバイルRyzen 6000シリーズはUSB4に対応しており、仕様上はGPUボックスなどを使ったeGPU(外部GPU)を利用可能だ。しかし「Zenbook S13 OLED UM5302」は、USB3.2 Gen.2であるためeGPUは利用できない。試しに手持ちのGPUボックスを接続してみたが、eGPUとしては認識されなかった。
左側面にはUSB3.2 Gen.2 Type-C×1のみ |
右側面はUSB3.2 Gen2 Type-C×2とマイク/ヘッドホンコンボジャック |
ディスプレイ上部には92万画素Webカメラ | 電源ボタンには指紋センサーが組み込まれている |
付属の電源アダプターは65WのType-C。重さは220g |