エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1156
2022.06.18 更新
文:撮影・藤田 忠/編集・エルミタージュ秋葉原編集部
基本的なパフォーマンスを確認したところで、ここからは実際のゲームを想定したチェックをスタート。まずは「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを動作させる。グラフィックス設定は“最高品質”を選択し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
大規模なレイド戦などを考慮し、従来に比べて判定が厳しくなった「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」公式ベンチマークテストだが、4K解像度を含めすべての環境で最高判定“非常に快適”となる15,000ポイントをクリア。Core i9-12900KSとハイエンドグラフィックスカードの組み合わせなら、高解像度、かつ高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを用意したい。
続いてオープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。画質設定は“最大”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、グラフィック品質は「最大」、レイトレの反射効果は「最大」、DLSSを「品質」に設定した状態で計測を行っている。
レイトレーシングを無効にした状態ならすべての解像度でマルチプレイの目安である60fpsをクリア。またレイトレーシング機能を有効にした状態でもWQHD解像度までならDLSSは不要だ。さらにDLSSを有効にすれば4K解像度でも快適にゲームを楽しむことができる。
次は根強い人気の定番バトルロイヤル系タイトルから「Apex Legends」のパフォーマンスをチェックする。画質設定はできる限り高品質な設定を選択し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。なお、フレームレート上限は解除した状態で検証している。
フレームレートが重要なタイトルだが、負荷の高い4Kでも平均150fps以上をマーク。フルHDとWQHD解像度ならば、240Hz駆動の競技向け高リフレッシュレート液晶を組み合わせたプレイが可能だろう。
次も同じく人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。APIをDirectX 12に、グラフィックスクオリティは“最高”を選択。解像度はこれまで通りフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定した。
最高品質の4K解像度でも平均100fpsに迫るフレームレート91.4fpsをマークするなど、環境を選ばず高解像度でプレイが可能。レイトレーシング機能は、そのままの状態ではやや落ち込みが大きいものの、DLSSを併用することでこちらもすべての解像度でストレスなくゲームを楽しめるようになる。「Apex Legends」と同様にフレームレートが勝敗を左右するタイトルだけに、Core i9-12900KSのようなハイエンドCPUと相応のグラフィックスカードを用意したい。
ゲーム系ベンチマークの最後は、軽めのタイトルとして人気急上昇中のFPS「VALORANT」のパフォーマンスをチェックしていこう。こちらも可能な限り高フレームレート環境で遊びたいユーザーが多いはずだ。画質設定はできる限り高品質な設定(FPS制限はオフ)を選択し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定して計測を行った。
ミドルレンジクラスのグラフィックスカードでも遊べるタイトルだけに、フルHDとWQHDでは800fpsオーバーと頭打ち。4K解像度でも平均540fps以上とオーバースペックともいえるほど圧巻のフレームレートを記録している。最近徐々にラインナップを増やしている360Hzの高速リフレッシュレートに対応する液晶ディスプレイ購入も視野に入ってくる。
さすがに“SPECIAL EDITION”の名を冠するCPUは伊達ではなかった。動作クロック5.50GHzを実現するシングルスレッド処理のパフォーマンスは圧巻の一言。各種ベンチマークにより明らかとなったゲームにおける性能も文句なしの結果だ。
その分消費電力や発熱も多く、パフォーマンスを引き出すには相応のパーツを用意する必要がある。しかし、それを補って余りある性能は、ゲームはもちろん、PCに求めるほぼ全ての作業を高速化してくれる。一番速いCPUが欲しいなら、Core i9-12900KS以外に選択の余地はないだろう。