エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1160
2022.06.26 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
MSI「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」 実勢売価税込7,000円前後(2022年6月現在) 製品情報(MSI) |
続いて取り上げるのは、軽量設計のワイヤレスゲーミングマウス「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」。モデル名とその外観からお分かりだろう、先ほど紹介した「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」のワイヤレス版にあたる製品だ。
左右対称デザインのボディはそのままだが、バッテリーが組み込まれたことで重さは74gに微増している。その一方で低遅延な最新2.4G RFワイヤレステクノロジーの採用により、ポーリングレート1,000Hz、レイテンシ1msの高速レスポンスを実現。ワイヤレスながら有線モデルと変わらない感覚で使用できる。
外形寸法は有線モデルとピタリ同じ。グリップスタイルの制約が少ない左右対称デザインが採用されている |
なお見た目は変わっていないものの、センサーは有線モデルから強化。分解能最大20,000dpi、最大加速度50G、トラッキング速度400IPSのPixart「PWM3370」が搭載されている。ワイヤレス化でありがちな省電力傾向のセンサーへの換装ではなく、あえてスペックアップを狙ってくるあたりは、パフォーマンスの追求を忘れないMSIらしい改良と言えるだろう。
また、PTFE製ソールの配置も見直され、センサー外周にもソールが追加。マウスボタンはプログラム可能な全6ボタンを実装、左右クリックボタンには6,000万回耐久のオムロン製スイッチが採用されている。
そのほか、ワイヤレスで懸念されるバッテリー駆動時間は最大80時間とロングライフを実現。10分の充電で最大9時間使用できる急速充電にも対応、ケーブルを抜き挿しする必要がない専用の充電ドックまで付属する。
マウスセンサーは、最大20,000dpiに対応するPixart製のハイエンド光学センサー「PWM3370」を搭載。有線モデルに比べ、より高性能なセンサーにアップグレードされた |
薬指の収まりも良好な、左右対称ボディの右側。サイドはダイヤモンドパターンの滑り止めで覆われている |
マウスボタンは、セパレートタイプの左右クリックとサイドボタンを実装する |
フロントボトムには充電用のmicroUSB端子を搭載。ケーブルをPCと接続すれば有線マウスとして使うこともできる | ドラゴンロゴの直下にはRGB LEDを内蔵。通電時に明るく点灯してデスクトップの雰囲気を盛り上げてくれる |
有線モデルからソール配置が改良され、センサー周りにもソールを追加。ワイヤレスドングルの収納口と電源ボタンも備えている |
製品に標準で付属する専用の充電ドック。ワイヤレスドングルの延長ポートも備えており、至近距離で安定したワイヤレス通信が行えるメリットもある |
高性能センサーと抜群のフィット感をもつ有線モデルの良さをそのままに、違和感なくワイヤレス化を果たしたという印象の「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」。重心バランスが良好なため、実際にマウスを振った際も微妙な重量増を意識することはなく、操作性に影響はなかった。
さらにセンサー周りにソールが追加されたのは、やや地味ながら技ありな改良。柔らかい素材のマウスパッドを使用した場合でも、センサーとマウスパッド間の距離が一定に保たれるため、トラッキングの安定性が高い。高速かつ途切れることがない高速な通信インターフェイスと相まって、スペックアップしたセンサーの能力を十分に引き出してくれる。
また、ハイエンドクラスのワイヤレスマウスとして格安な価格設定ながら、専用の充電ドックまで付属する点が嬉しい。すぐ手元のドックに置くだけで充電できるため、うっかりバッテリー切れになる心配は無用。同様の機能が揃った製品とは価格的に大きな開きがあり、有線モデル同様に圧倒的なコストパフォーマンスは大きな魅力だ。