エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1161
2022.06.28 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからはエイデータテクノロジージャパン株式会社より届けられた評価サンプルを使い、XPG VALOR AIRの外観デザインからチェックを開始しよう。初めて実機に触れるとスペック表の数値通り、コンパクトなミドルタワーPCケースである事がよく分かる。可能な限り圧迫感を抑え、机上に設置したいといった要望にピッタリな製品ではないだろうか。
XPG DEFENDER PROをどことなく継承する、通気孔がメインのフロントパネル。表面はスチール製で、上から左斜めのラインに合わせ不規則にカット。これが通気孔の役割を果たしている。左下にはXPGのロゴをあしらい、さりげないブランドのアピールを忘れていない。英文資料ではこれを「Steel front panel with Streamline-Carving design」と説明されており、”まるで彫刻のようなデザイン”と訳せばいいだろうか。PCケースの顔となる部分には、他ならぬこだわりが感じられる。
次にフロントパネルの取り外し方法を解説しよう。シャーシ面にはラジエーターおよび冷却ファンが増設できるため、組み込みにあたり取り外す必要性が高い部分と言えよう。
取り外し手順は、底面中央のハンドスクリューを外し、フロントパネルを手前に引きながら上方向に持ち上げるだけ。パネル下部には円形のマグネットが装着されおり、上部は2つの突起でシャーシ面に引っ掛けられている。
フロントパネル表面はスチール製だが、枠部分はプラスチック製。多くのPCケースが採用する”引き剥がし”タイプではないところはXPGらしい |
各種スイッチおよびアクセスポート類は、フロントトップ右側に一列に整列している。最も手前の三角形ボタンはPowerスイッチで、隣の丸型ボタンはResetスイッチだ。次にオーディオ(音声)とマイクの3.5mmコンボジャック(Hybrid Audio Port)を備え、末端にはUSB3.2 Gen.1 Type-Aポートが2口搭載されている。装備としては必要最低限で、一般的なミドルタワーPCケース同等と言ったところ。