エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1161
2022.06.28 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
トップパネルは右側面のスイッチ&アクセスポート部分をのぞき、ほぼ全面にわたり通気孔仕様。出荷時は大判の防塵フィルタが装着され、これを外すとハニカム状の通気孔と冷却ファン増設用のネジ穴(スリット)が確認できる。さすがモデル名に「AIR」が付くとあって、できる限りエアフローを確保しようという設計意図が見てとれる。
マグネット着脱式の大判防塵フィルタ。サイズは実測で幅約145mm、奥行き約300mm |
左右サイドパネルを見ていこう。左側面には3mm厚の強化ガラスが標準装備され、魅せるPCケースの要素をアピール。煌びやかなイルミネーションの装飾はもとより、派手さを控えたパーツ構成で、純粋に内部の様子を眺めるといった楽しみ方もできる。
パネル自体のサイズは幅約340mm、高さ約345mm。強化ガラス前後にはスチール製プレートを装着し、上下にはシャーシ面と直で接触することを嫌ったクッション(スポンジ状テープ)が貼り付けられていた。
3mm厚強化ガラス採用の左側面。いわゆるベゼル幅は前後が約25mm、上下が約20mmだった |
右側面はスチール製のソリッドパネルで、通気孔などの装備は一切ない。なおシャーシへの固定は両サイドパネル共に、後方折り返し部の上下をハンドスクリューでネジ留め。容易に着脱ができる。
右サイドパネルはソリッドパネル仕様。外形寸法は実測で幅約340mm、高さ約440mmで、強化ガラス製左サイドパネルよりも上下に長い |
本体背面に回り込み、リアパネルの様子を確認する。まず上段右手には冷却ファン増設用の通気孔、左手の縦長カットはマザーボードのバックパネル位置に該当する。中段のほとんどが拡張スロット金具で埋め尽くされ、最下段の大きな開口部にはボトムマウントの電源ユニットが搭載される。左右幅210mm、高さ460mmのスリムなボディが際立つ背面はいたってシンプルな構成で、XPG VALOR AIRの内部構造はオーソドックスなレイアウトである事が分かる。
比較的軽量な本体をひっくり返し、ボトムパネルをチェックする。四隅の円形インシュレーターはインチネジでシャーシにネジ留め。直径は実測約32mm(最大部)で、接地面との空間を作りあげる高さは約15mmだった。また後方には防塵フィルタが装着され、電源ユニット搭載エリアである事が分かる。
接地面には円形の滑り止めが装着済み。直径は実測で約18mm | 防塵フィルタは4面共に2箇所ずつの引っ掛け固定。外形寸法は幅約135mm、奥行き約130mm |
ちなみに前方に注目すると、中央部にネジ穴が合計4つ確認できる。これは”後付け”の「2.5″/3.5″ HDD/SSD Tray」の固定スペース。詳細については後ほど解説しよう。