エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1166
2022.07.08 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
それほど手間をかけずに組み込みは完了する。追加が必要なパーツは少なく、自作に不慣れな人でも問題なくこなせるはずだ |
「DeskMini B660」をPCとして完成させるため、実際に各種パーツを組み込んでみよう。CPUは冒頭触れたようにTDP(PBP)65Wまでの第12世代Intel Coreプロセッサに対応、CPUクーラーは全高46mmまでをサポートしている。高さの条件を満たすトップフロー型クーラーを組み込むことが可能で、Intelのリテールクーラーも問題なく搭載できた。
また、メモリは最大64GB(32GB×2)のDDR4-3200MHz SO-DIMMに対応。ストレージはM.2 SSD×2と2.5インチSATA SSD/HDD×2を搭載できる。自作に慣れているユーザーなら、ものの10分程度で組み込みが完了するのではないだろうか。
TDP(PBP)は65Wまでのため、“Non-K”型番のCPUを組み込むことになる。CPUクーラーの対応サイズは全高46mmまで |
内部スペースが限られるため、メモリはノートPC向けのSO-DIMMを組み込む仕様 | M.2 SSDを1基組み込むだけなら、マザーボード裏面にアクセスする必要はない。周辺スペースには余裕があるため、M.2ヒートシンクは必ず取り付けたいところ |
ここからは、あっという間に組み込みが完了した「DeskMini B660」の電源を投入し、各種ベンチマークによる実動テストを進めていこう。CPUはミドル層を中心にトップクラスの人気を誇る、6コア/12スレッドのCore i5-12400を搭載。メモリはDDR4-3200MHz対応の16GB(8GB×2)を組み込んでいる。
なお、第12世代Intel Coreプロセッサはリミット設定次第で挙動が異なることはご存知の通り。「DeskMini B660」の初期設定では、PL1(Processor Base Power)が標準値と同じ65Wな一方で、PL2(Maximum Turbo Power)は75W(標準値は117W)に抑えられていた。(検証:土屋 和樹)
CPUはCore i5-12400を搭載。「DeskMini B660」に組み込めるのはTDP(PBP)65Wまでのため、自ずと“Non-K”モデルをチョイスすることになる |
マザーボードはMini-STXフォームファクタの「B660M-STX」が組み込まれている | メモリはDDR4-3200MHz、容量は16GBが認識されている |
シングルスレッド処理時は、動作クロックがほぼ公称値通りの約4.3GHzまで上昇している | マルチスレッド処理時には、全コアが約4.0GHz程度で動作していた |
HWiNFOでリミット設定をチェック。PL1(Processor Base Power)は65W、PL2(Maximum Turbo Power)は75Wに設定されているようだ |
グラフィックスはCPU内蔵のIntel UHD Graphics 730で、動作クロックは公称値通りの約1.45GHzまで上昇していた |
「インタラクティブUEFI」をチェックすると、PL1に該当する長時間電力制御の「Long Duration Power Limit」が65W、同じくPL2に該当する「Short Duration Power Limit」が75Wに設定されていた |
リミット値以外にも、CPUやメモリ周りのチューニング項目が集められた「OC Tweaker」タブ |
UEFIのアップデートやSSD初期化などが行える「Tool」タブ | 「H/W Monitor」タブではCPUクーラー搭載ファンのモード設定やファンコントロール機能「FAN-Tastic Tuning」などにアクセスできる |