エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1166
2022.07.08 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まず最初にCPUの純粋なパフォーマンスをチェックするため、レンダリングベンチマークの「CINEBENCH」系テストを実行。「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」それぞれの結果を見ていこう。
さすが第12世代Intel Coreプロセッサのミドルレンジらしく、シングルコア・マルチコアテストともに優秀な結果。ただし以前のCore i5-12400レビューと比較すると、パワーリミット設定が標準から抑えられていることもあり、ややスコアは控えめになっている。
テスト時間の短い「CINEBENCH R15」ではその傾向が顕著で、シングルコアでは8%程度の違いなところ、マルチコアテストでは30%落ち。しかしより負荷が高く実行時間も長い「CINEBENCH R20」では、シングルコアで約4%差、マルチコアで約9%差に落ち着いている。メニーコアCPUに最適化されテスト時間も長い「CINEBENCH R23」では、シングルコアは同等(スコア上はやや上回る)、マルチコアはやはり約9%差だった。
マルチスレッド性能に影響はあるものの、より長時間負荷が続くシチュエーションではその差がかなり縮まるといった傾向。制約の大きい環境に組み込まれている割には健闘している印象だ。
続いては「3DMark」が搭載するCPUパフォーマンスのベンチマークテスト「CPU Profile」を動作させてみる。最大スレッド数/16/8/4/2/1スレッドの6つのテスト行程を実行し、様々な用途別のポテンシャルをチェックするベンチマークテストだ。
テスト結果のバーの位置から分かるように、同型番CPUの平均スコアに比べてマルチスレッド性能にやや開きがある点は「CINEBENCH」系テストと同様だ。ただし比較的差が大きいのは最大スレッドテストと、デジタルコンテンツ制作などへの影響を計る16スレッドテストのみ。各種ゲームに影響する8/4/2スレッドテストおよび1スレッドテストでは、その差はかなり小さくなっている。デスクトップ向けCPUのパフォーマンスはしっかり出せていると言えるだろう。