エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1168
2022.07.12 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
リア上部には、標準で2基の120mmファンが搭載されている。SickleFlow PWM ARGB 120mmは、カタログモデル「SickleFlow 120 ARGB」(型番:MFX-B2DN-18NPA-R1)と思われ、回転数は650~1,800rpm±10%、騒音値8~27dBA、風量62CFM±10%、静圧2.5mmH2O±10%で、アドレサブルRGBに対応。上下に配置され、PCケース内部の熱を常時排出してくれる。
またラジエーターは240mmサイズに対応。リアに搭載するラジエーターは120mmサイズが定番だけに、240mmサイズラジエーターを搭載すれば、それだけでインパクトのあるPCが出来上がる。なお電源ユニットを裏面に背負うレイアウトから、搭載エリアは比較的タイトで、意外にも140mmファンに換装できるスペースはない。
ボトム部を確認すると、中央に1基のSickleFlow PWM ARGB 120mmファンが標準装備されている。その前後は、ストレージまたはポンプ等が固定できるDrive/Pump Bracketで塞がれているが、これを取り外すことで、最大3基の120mmファンまたは140mmファンが搭載可能。ラジエーターも最大で360/420mmサイズがマウントできる。
ここで紹介したいのが、ラジエーター/ファンブラケットだ。ボトム部とフロントパネル裏の計2個が装備され、いずれも冷却ファン/ラジエーターまたはDrive/Pump Bracketが搭載可能。さらに角度調整に対応し、搭載したARGBファンやラジエーターをより魅せるスタイルでマウントする事ができる。大型筐体特有の大味な設計と思いきや、HAF 700 EVOは実に考え抜かれた魅せるPCケースである事が分かる。
ラジエーター/ファンブラケットは、右側面のハンドスクリュー1本を外し、左右の蝶ボルトにより角度調節に対応。マニュアルによると30°まで角度を付けることができる。なおフロントパネル裏に装着されているラジエーター/ファンブラケットには、Drive/Pump Bracketが装備されていない |
マザーボードトレイ右横に固定されているInfinity Mirrorと3つのDrive/Pump Bracketを外せば、120mmなら4基、140mmなら3基の冷却ファン搭載スペースとして利用できる。右サイドパネルが正対する場所に通気孔が設けられている理由は、ここにあった。もちろんラジエーターは最大420/480mmサイズが搭載可能。強化ガラス製左サイドパネルから、イルミネーション付き冷却システムを効果的に魅せたいなら、このポジションを利用するといいだろう。トップ部にマウントするより目立つし、チューブの取り回しも無理なく行えそうだ。
装備品のInfinity Mirrorと3つのDrive/Pump Bracketは、別の箇所で活用すればいい。HAF 700 EVOは、自由にレイアウトできる余地が多く用意されている点が強みといえよう |