エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1169
2022.07.14 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
「DeskMini」シリーズと同様、マザーボードのトレイ部分は引き出すことができる。さらに外装カバーにはケーブルなども接続されておらず、内部へのアクセスは簡単だ |
続いて固定用のネジを外してマザーボードのトレイ部分を引き出し、内部構造をチェックしていこう。専用設計のマザーボード「X300-ITX」は実測幅約170mm、奥行き約210mmの変則Mini-ITXサイズで、長い奥行きを活かしコンパクトながら4本のメモリスロットを搭載している。またCPUソケットや拡張スロット、M.2スロットはいずれもデスクトップPC向けマザーボードと同様だが、CPUのTDPは65Wまで、CPUクーラーは高さ54mmまでに制限される点には注意が必要だ。
「DeskMeet X300」専用設計のマザーボード「X300-ITX」。マザーボードトレイにピッタリのサイズで、フロントインターフェイスも基板上に実装されている |
CPUソケットはSocket AM4で、CPUクーラーは高さに制限があるもののデスクトップPC向けのものがそのまま流用できる | 計6フェーズの電源回路。4フェーズ分のMOSFETにはヒートシンクが実装されている |
メイン電源のATX 24pinコネクタ | CPU用の補助電源コネクタは8pin仕様 |
4本のメモリスロットはCPUソケット側からDDR4_A1/A2/B1/B2の並び。なお2本で運用する場合はDDR4_A2/B2を使用する | PCI-Express3.0接続のPCI-Express(x16)スロット。マザーボードトレイのサイズ制限のためグラフィックスカードの長さは200mmまでになる |
ワイヤレスカード用のM.2 2230と、PCI-Express3.0(x4)接続の「Ultra M.2」は亀の子仕様 | CPUソケットのバックプレート部分は開放されているため、オリジナルリテンションを使用するCPUクーラーも簡単に取り付けが可能 |
フロント部のドライブベイには3.5インチドライブx1、または2.5インチドライブx2を搭載可能 |
グラフィックスカード(2.5インチドライブ搭載時は1スロット厚の拡張カードは搭載可能)との排他になるが、拡張スロット部分には2.5/3.5インチドライブや120mmファンを搭載可能 |
リアインターフェイスのカバーははめ込み式で、インターフェイスのない上側にはホール上の通気孔がデザインされている |
画像セッションのラストは「DeskMeet X300」に各種パーツを組み込んでいこう。CPUのTDPや、CPUクーラーの高さ、グラフィックスカードの長さなどの制限はあるものの、基本的にはデスクトップPCの組み込みと手順は同じ。電源ユニットも「DeskMeet」に合わせてケーブル長が最適化されているため、取り回しに困ることはない。自作に慣れた人なら、15分もあれば作業を完了できるだろう。
CPUはTDP65Wまでのものをチョイス。なおグラフィックスカードを使用しない場合は必ず内蔵GPUのあるAPUを選択する必要がある | CPUクーラーは全高54mmまで。画像ではSilverStone「Hydrogon H90 ARGB」を使用しているが、リテールクーラー「Wraith Stealth」も問題なく搭載することができた |
NVMe M.2 SSDを使用する場合はヒートシンク搭載モデルがオススメだ | メモリスロットの直上はオープンスペースのため、背の高いメモリも搭載可能 |
グラフィックスカードは長さ200mm、厚さは2スロットまで。なお補助電源コネクタは必ず側面にあるものを選択しておこう | CPU、CPUクーラー、メモリ、ストレージ、グラフィックスカード(あれば)の取り付けが完了したら電源コネクタを接続して、電源ユニットを装着する |
電源ユニットは奥行き150mmのATXサイズだが、ケーブルの長さが最適化されているため、ケース内部が混雑することはない |