エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1169
2022.07.14 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
まずはテスト時間が短く、ブースト状態での最高パフォーマンスを計測できる定番の3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」のスコアを確認していこう。
マルチコアテストについてはRyzen 5 4500構成の1,485cbに対して、Ryzen 7 5700X構成は45%以上も高い2,155cbをマークしており、コア数(及びスレッド数)の違いがスコアにもはっきりと表れている。
またシングルコアテストでもRyzen 5 4500構成とRyzen 7 5700X構成で約34%と大きな差がついた。ブースト時の最高クロックの差が約12%に留まることを考慮すると、Zen 3とZen 2のコアアーキテクチャの違いも影響が大きいことがわかる。
続いてより処理時間の長い高負荷なレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」のスコアを確認していこう。
マルチコアテストの差は約46%で「CINEBENCH R15」と傾向は変わらず。またシングルコアテストではその差が約23%に縮まっているものの、依然として大きな隔たりがあり、Zen 3アーキテクチャの優秀さが光る結果になった。
「CINEBENCH」系ベンチマークの最後は、マルチコアCPUへの最適化が進んでいる「CINEBENCH R23」の結果を確認していこう。
マルチコアテスト、シングルコアテストともスコアの傾向は「CINEBENCH R20」と全く同じ。このことから、パフォーマンスを重視するならZen 3アーキテクチャのプロセッサを積極的におすすめしたい。
また「DeskMini」シリーズでRyzenシリーズを使用する場合、グラフィックスカードが増設できないため、どうしてもAPUを選択する必要があった。一方、「DeskMeet X300」は、必ずしも内蔵GPUが必要ないため、より幅広い選択ができるのは大きなメリットと言えるだろう。