エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1171
2022.07.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
SAPPHIRE「NITRO+ Radeon RX 6950 XT PURE GAMING OC 16G GDDR6」 (型番:SAP-NITRORX6950XTPUREOC-16GB/11317-04-20G) 実勢売価税込209,000円前後(2022年5月27日発売) 製品情報(SAPPHIRE/株式会社アスク) |
まずはAMD Radeon RX 6000シリーズの最上位GPUを搭載する「NITRO+ Radeon RX 6950 XT PURE GAMING OC 16G GDDR6」からだ。SAPPHIREのハイエンド向け「NITRO+」シリーズに属する製品で、Radeon RX 6950 XTグラフィックスカードでは珍しいホワイトを基調にした美しいデザインが受け、初回入荷分は即完売した店舗もあったという。
またVGAクーラーは、GPUの熱を効率よく移動する「コンポジットヒートパイプ」や、ファンの風切り音を低減する「ウェーブフィン」、GPU直上の空気の流れを加速する「V型フィン」、静圧を最大44%、風量を最大19%向上した「角速度ファンブレード」、MOSFETやチョークコイル、メモリを冷却する「フロントプレートヒートシンク」等で構成される3.5スロット占有の大型3連ファンクーラー「Tri-X」を搭載。公称消費電力が405Wとされるグラフィックスカードを効率よく冷却できるよう設計されている。
さらに基板には信号の高速化や高電流化に対応するため、2オンス銅層を含む14層の高密度PCBを採用し、優れたオーバークロック耐性と安定性を両立している。
高クロック動作のGPUやメモリの信号を安定して伝送するため、2オンス銅層を含む14層の高密度PCBを採用 | GPU以外の冷却を行う「フロントプレートヒートシンク」にもヒートパイプが内蔵されている |
その他、2種類のBIOSを切り替えて使用できる「デュアルBIOS」や、基板上のコンポーネントを保護する「ヒューズプロテクション」、ファンが故障した場合に簡単に交換できる「クイックコネクトファン」、グラフィックスカードの美観を高めるとともに基板の歪みを防止する「ダイキャストアルミニウム-マグネシウム合金フレーム」、「NITRO Glow」対応のイルミネーションなどのギミックを備える。
大型の基板を強化する「ダイキャストアルミニウム-マグネシウム合金フレーム」 | 冷却ファンは「クイックコネクトファン」機構により、簡単に交換できる |
主なスペックはストリームプロセッサ5,120基、ゲームクロック2,162MHz(リファレンス2,100MHz)、ブーストクロック2,368MHz(同2,310MHz)、メモリスピード18Gbps、メモリバス幅256bitで、GDDR6 16GBのビデオメモリを搭載。出力インターフェイスはDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.1×1、バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x16)で、補助電源コネクタは8pin×2、6pin×1の3系統を備える。
SAPPHIREのRadeon RX 6950 XTグラフィックスカードには、360mmラジエターを採用する水冷仕様の最上位モデル「TOXIC Radeon RX 6950 XT Limited Edition GAMING OC 16G GDDR6」(画像左)と、シルバーを基調にした下位モデル「NITRO+ Radeon RX 6950 XT GAMING OC 16G GDDR6」(画像右)も用意されている |
実質3.5スロットを専有する巨大3連ファンクーラー「Tri-X」を搭載する「NITRO+ Radeon RX 6950 XT PURE GAMING OC 16G GDDR6」。そのサイズは長さ320mm、幅134.75mm、厚さ71.57mmといずれもグラフィックスカードの中では最大級。搭載するPCケースを選ぶため、購入する前は必ずクリアランスを確認しておこう。また重さも実測1,582gの重量級のため、水平設置する場合は付属のサポーターを忘れずに装着しておこう。
「スポーティーホワイトデザイン」と呼ばれる白を基調にした美しいデザイン。側面から覗くヒートシンクやアルミニウムフィンも整然と並び、ハイエンドモデルらしい高級感のある仕上がりだ |
実質3.5スロットを専有する巨大3連ファンクーラーを搭載。両サイドはファンからの空気が抜けるよう大胆にカットされている |
「角速度ファンブレード」を採用する3基のファンを搭載。軸受はスリーブボールベアリングより85%長寿命な2ボールベアリングで、ファンブレードの改良によりノイズも10%低減しているという |
バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x16) | 補助電源コネクタは8pin×2、6pin×1で、バスインターフェイスと合わせて最大450Wまで給電が可能 |
「デュアルBIOS」の切り替えスイッチを搭載 | カードの先端部分も風が抜けるように大きく開口している |
裏面にはバックプレートを実装。熱源にはサーマルパッドが貼り付けられ、放熱を補助する効果もあるという |
出力インターフェイスはイマドキのグラフィックスカードではおなじみのHDMI 2.1×1、DisplayPort 1.4×3を搭載 |