エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1171
2022.07.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
SAPPHIRE「NITRO+ Radeon RX 6750 XT GAMING OC 12G GDDR6」 (型番:SAP-NTRORX6750XTOC-12GB/11318-01-20G) 実勢売価税込92,000円前後(2022年5月13日発売) 製品情報(SAPPHIRE/株式会社アスク) |
続いてRadeon RX 6750 XTを搭載する「NITRO+ Radeon RX 6750 XT GAMING OC 12G GDDR6」を紹介していこう。「NITRO+ Radeon RX 6950 XT PURE GAMING OC 16G GDDR6」と同じく、「NITRO+」シリーズに属する製品で、基板には2オンス銅層を含む14層の高密度PCBを採用することで高クロック動作時の安定性を高めている。
またVGAクーラーには、厚さこそ2.5スロットにスリム化されているものの、「コンポジットヒートパイプ」や「ウェーブフィン」「V型フィン」、「角速度ファンブレード」を採用する3基のファンで構成される「Tri-X」を搭載し、静音性と冷却性能を両立している。
その他、2種類のBIOSを切り替えて使用できる「デュアルBIOS」や、基板上のコンポーネントを保護する「ヒューズプロテクション」、ファンが故障した場合に簡単に交換できる「クイックコネクトファン」、「NITRO Glow」対応のイルミネーションなどのギミックを備える。
主なスペックはストリームプロセッサ2,560基、ゲームクロック2,554MHz(リファレンス2,495MHz)、ブーストクロック2,623MHz(同2,600MHz)、メモリスピード18Gbps、メモリバス幅192bitで、GDDR6 12GBのビデオメモリを搭載。出力インターフェイスはDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.1×1、バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x16)で、補助電源コネクタは8pin×2を備える。
SAPPHIREのRadeon RX 6750 XTグラフィックスカードには、デュアルファンクーラーを搭載するコストパフォーマンスモデル「PULSE Radeon RX 6750 XT GAMING OC 12G GDDR6」もラインナップ |
3連ファンクーラー「Tri-X」を搭載する「NITRO+ Radeon RX 6750 XT GAMING OC 12G GDDR6」の本体サイズは長さ310mm、幅130.75mm、厚さ62.19mm。「NITRO+ Radeon RX 6950 XT PURE GAMING OC 16G GDDR6」に比べるとさすがに小ぶりになっているが、グラフィックスカードとしてはかなり大柄な部類。重量も実測で1,163gと1kgを優に超えるため、やはり水平設置の場合は付属のサポーターを併用したい。
また裏面を見ると、基板よりクーラーのほうがかなり長くなっていることがわかる。さらに先端部分はファンからの風が抜けるよう大型のスルーホールが設けられ、グラフィックスカードから発生した暖気をPCケースのリアファンやトップファンを使い効率よく排気できるよう設計されている。
3連ファンクーラー「Tri-X」には、シルバーとブラックのツートンカラーのクーラーカバーを実装 |
サイドショットで厚さを確認すると2スロットのブラケットを大きくはみ出していることがわかる。またこちらも両サイドはファンからの空気が抜けるよう大胆にカットされている |
3基の冷却ファンの軸受は2ボールベアリングを採用。またファンのサイズは両端が95mm径、中央が85mm径だった |
バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x16) | 8pin×2の補助電源コネクタ。外側ラッチのため着脱は簡単に行える |
「デュアルBIOS」の切り替えスイッチを搭載 | 前方のヒートシンクには5本のコンポジットヒートパイプが等間隔に貫通 |
裏面にはシルバーのバックプレートを実装。先端部分に基板はなく、ファンの風が抜けるスルーホールがデザインされていた |
出力インターフェイスはHDMI 2.1×1、DisplayPort 1.4×3の4系統を搭載 |