エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1171
2022.07.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「3DMark」による検証が一段落したところで、ここからは実際のゲーミングシーンにおける性能を確認していこう。まずは人気のオンラインRPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークのスコアを確認する。グラフィックス設定は“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3パターンを選択している。
最新GPUにはやや軽めの負荷ということもあり、フルHD解像度ではすべてのグラフィックスカードで最高評価“非常に快適”を獲得。WQHD解像度では「PULSE 6650 XT」が“非常に快適”の目安となる15,000ポイントにわずかに届かず“とても快適”に留まるが、快適に動作するのは間違いない。さらに「NITRO+ 6750 XT」や「NITRO+ 6950 XT」なら、4K解像度でも最高画質の美しい映像で快適にゲームを楽しむことができる。
RPGゲームながら非常に負荷が高いことで知られている「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマーク結果も確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択した。
NVIDIA GeForceシリーズに最適化されているベンチマークだが、「PULSE 6650 XT」でもフルHD解像度なら“とても快適”、WQHD解像度でも“快適”で、やはりWQHD解像度までなら高画質設定でも全く問題なし。さらに「NITRO+ 6750 XT」なら、フルHD解像度では最高判定の“非常に快適”、WQHD解像度でも“とても快適”までスコアが引き上げられている。そして最上位の「NITRO+ 6950 XT」ならWQHD解像度までは“非常に快適”、4K解像度でも“快適”判定で、画質に一切妥協することなく、高解像度ディスプレイに対応する。
続いて、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
フルHD解像度では「PULSE 6650 XT」でもスコアは飽和気味。「NITRO+ 6750 XT」と「NITRO+ 6950 XT」では、完全に飽和しその差は10%未満までに縮まっている。またWQHD以上の解像度では搭載GPUに則した違いが出ているが、「PULSE 6650 XT」でもWQHD解像度で282fps、4K解像度で137fpsを記録しており、それぞれの解像度で現行最速のフレームレートを誇る液晶ディスプレイでもその性能を十分に引き出すことができる。
「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」に関しては、どの解像度でも「PULSE 6650 XT」でしっかりと性能が出ており、「NITRO+ 6750 XT」や「NITRO+ 6950 XT」は正直ややオーバースペックだろう。