エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1175
2022.07.30 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
もう一つの人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」でも検証をしていこう。設定はグラフィッククオリティを「最高」、APIを「DirectX12」にした場合と、グラフィックを簡素化してフレームレートを追求する「パフォーマンスモード」を選択し、いずれも解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
バトルロイヤルゲームの中では重いゲームということもあり、グラフィッククオリティを「最高」にすると「Apex Legends」に比べるとスコアは低下した。とは言え、4K解像度でも80fpsを楽に超え、いずれの解像度でも快適にゲームができるのは間違いない。
そして「パフォーマンスモード」を選択すると4K解像度でも400fps超え。WQHD解像度とフルHD解像度ではいずれも約550fpsで、スコアは完全に頭打ちになる。「フォートナイト」ではゲーム終盤になるとフレームレートが落ち込むことが多いが「GeForce RTX 3080 Ti SUPRIM X 12G」と「パフォーマンスモード」の組み合わせならその心配はないだろう。
さてここからはレイトレーシングに対応するゲームで性能を確認していこう。まずは「Far Cry 6」のゲーム内ベンチマークからだ。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、画質は「最高」を選択。またDXR反射「オン」、DXRシャドウ「オン」にした状態でも計測を行った。
レイトレーシング機能を無効にした状態では、4K解像度でも約90fpsをマーク。そしてレイトレーシング機能を有効にすると約15~20%スコアが落ち込むもののフルHD解像度やWQHD解像度では100fps以上、4K解像度でも70fps以上を維持できており、いずれの解像度でも最高画質でゲームを快適に楽しむことができる。
続いてオープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のベンチマークスコアを確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックス品質を「最高」。またレイトレの反射効果を「最大」にした状態と、さらにDLSS「品質」を有効にした状態でも計測を実施した。
レイトレーシングを無効にした状態では、WQHD解像度までなら100fps以上、4K解像度でも60fpsを超え、これまでのゲームと同様に最高画質で全く問題なし。ただし、レイトレーシングを有効にすると、4K解像度では30fps半ばまでスコアが低下し、マルチプレイでは少々厳しい結果。4K解像度でレイトレーシングを有効にする場合は、DLSSとの併用を前提に考えたほうがいいだろう。
ゲーム系ベンチマークのラストは「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマークを確認していこう。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットで、クイックプリセットは「ウルトラ」、レイトレーシングとDLSSが有効化される「レイトレーシング:ウルトラ」、「レイトレーシング:ウルトラ」をベースにDLSSを無効化した3種類の設定で計測を実施した。
非常に重いゲームとして知られている「Cyberpunk 2077」。レイトレーシング無効時でも4K解像度では50fpsに届かない。そしてレイトレーシングを有効化するとフルHD解像度以外は60fpsをクリアすることはできなかった。しかし、DLSS機能を利用することで大幅にフレームレートは改善され、4K解像度でも約60fpsを維持できるようになった。このことから「Cyberpunk 2077」を4K解像度でプレイする場合には、レイトレーシングに関係なくDLSS機能は有効化しておいたほうがいいだろう。