エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1177
2022.08.10 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
MSI「IMMERSE GH50」 実勢売価税込7,700円前後 製品情報(MSI) |
続いて取り上げる「IMMERSE GH50」は、先ほどの「IMMERSE GH61」とは異なりUSB専用のゲーミングヘッドセット。高品質の40mmネオジムドライバーを搭載、バーチャル7.1chサラウンドに対応している。
左側のイヤーカップから伸びる大型の単一指向性マイクは取り外しできる構造で、リスニング用途の際はシンプルにヘッドホンとして使用可能。ケーブル半ばにはインラインコントロールユニットを備え、ボリューム調整やマイクミュート、バーチャルサラウンドのON/OFFが可能なほか、重低音ブーストというユニークな機能を有効化できる。
大口径の40mmドライバーを搭載。7.1chサラウンドのほか、重低音ブースト機能を備えている |
折りたたみが可能なフレキシブルなデザインを採用しており、オーバーヘッドタイプのヘッドセットながら持ち運びも視野に入る。それでいてイヤーバンドには金属製フレームが仕込まれており、耐久性や安定性は問題なし。厚みのあるプロテインレザーのイヤーパッドを備え、装着の快適度にも期待が持てそうだ。
また、イヤーカップにはRGBライティング技術の「Mystic Light」に対応したLEDを内蔵。ゲーミングシーンに合わせ、好みのカラーやエフェクトにイルミネーションをカスタマイズできる。
ヘッドバンドの上部には、クッション性のあるプロテインレザーを配置。フレームは金属製のため、折りたたみ対応ながら耐久性もしっかり担保されている |
イヤーカップ周りの可動域も十分。イヤーパッドは遮音性に加え、長時間の装着でも負担にならない柔らかさを備えている |
イヤーカップ部分には、MSIお馴染みのライティング技術「Mystic Light」に対応したRGBイルミネーションが内蔵されている |
やや大振りのマイクユニットは、可動はしないものの取り外しが可能だ | 接続インターフェイスはUSBで、ケーブル半ばにインラインコントロールユニットを搭載。サラウンドのON/OFFや重低音ブーストも手元で設定できる |
「IMMERSE GH50」はさすがにミドルクラスの価格帯とあって、エントリーモデルに比べて音質の違いをしっかり感じることができる。定位が良好で音の解像感も高く、細かい音を聞き分けることが可能だ。ちなみにゲームにおいては、「VALORANT」では方向や距離感も問題なく把握できた一方で、「Apex Legends」では足音が聞きづらく感じるなど、タイトルによって性格に違いが出た。ゲームに合わせて聞きやすい設定を模索するなど、多少の試行錯誤は必要かもしれない。マイク性能はゲーム用に限定するとしても平凡で、特筆すべき要素はあまりなかった。
なおウリの一つでもあるバーチャルサラウンド機能は、音の反響による空間の奥行きを演出する効果に重きを置かれている模様。立体感で敵の位置が把握しやすくなるようなゲーム上のアドバンテージはなく、むしろゲームプレイ中はOFFにした方がいいかもしれない。また、重低音ブーストもFPSゲームなどではあまり意味のない機能ながら、低音による迫力をプラスしたい場合などは相応の効果が得られる。プレイするジャンル次第で面白いエッセンスになってくれそうだ。
そのほか装着感は概ね良好で、ドライバーユニットに耳が触れることもなく、ある程度長時間装着しても痛みを感じない。サイドのイルミネーションもなかなか豪華であり、ゲーミング感を演出する要素として分かりやすい部分。しっかりした強度がありつつ折りたたみに対応しているため、持ち運べる中堅ゲーミングヘッドセットとして悪くない選択肢になってくれそうだ。