エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1181
2022.08.21 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ZALMAN「Reserator5 Z36 Black」 実勢売価税込13,000円前後(2022年2月11日発売) 製品情報(ZALMAN/株式会社アスク) |
「青い巨塔」とも呼ばれたブルーの巨大円筒形ラジエターが印象的だった初代「Reserator 1」や、オイルヒーター風のラジエターを採用する「Reserator 2」、CPUクーラーのようなヒートパイプとアルミニウムフィンを組み合わせたラジエターを採用する「Reserator3 MAX」など、これまで個性的なデザインの水冷ユニットを輩出してきた「Reserator」シリーズ。
2004年に発売された初代「Reserator 1」。ピーク時には月に3,000台が販売されたという大ヒット製品だ | 2013年に発売された「Reserator3 MAX」では、まるでCPUクーラーのようなデザインのラジエターを採用する |
一方、今年2月に国内発売が開始された「Reserator5 Z」シリーズは、ポンプユニットを内蔵したウォーターブロックとコルゲートフィンを採用するラジエターに、120mmサイズの冷却ファンを組み合わせたオールインワン型水冷ユニットとしてはオーソドックスなスタイル。LEDによるイルミネーションもウォーターブロックのみと、これまでの製品に比べると自己主張はかなり控えめと言っていいだろう。
「デュアルブレードポンプ」構造を採用することで、クーラントの流量や流速を向上している |
一方で、冷却性能を追求するスタイルは変わらず、ポンプユニットには通常のポンプに比べて高い流量が期待できる、吸入用と排出用の2基のブレードを備えた「デュアルブレードポンプ」を採用。さらに放熱面積220cm2を誇る「Micro-skived Fin」を備えた銅製ベースや、最高2.92mmH2Oの高静圧ファンを組み合わせることでハイエンドCPUにも対応する優れた冷却性能を実現している。
銅製のベースプレートには「Micro-skived Fin」と呼ばれる微細なフィン構造を備える |
製品ラインナップは今回チェックする360mmラジエターモデル「Reserator5 Z36」シリーズと、240mmラジエターモデル「Reserator5 Z24」シリーズで、いずれもブラックとホワイトの2色のカラーバリエーションが用意されている。ちなみに価格は前者が税込13,000円前後、後者は税込11,000円前後とされ、コストパフォーマンスに優れているのも特徴だ。
ZALMAN「Reserator5 Z36 White」 実勢売価税込13,000円前後 |
ZALMAN「Reserator5 Z24 Black」 実勢売価税込11,000円前後 |
ZALMAN「Reserator5 Z24 White」 実勢売価税込11,000円前後 |
対応ソケットは、Intel LGA2066/2011-3/2011/1700/1200/1156/1155/1151/1150、AMD Socket AM4/AM3+/AM3/FM2+/FM2で、現行プラットフォームのほとんどをカバーしている。なおまもなく登場予定のAMDの次世代CPU Ryzen 7000シリーズのSocket AM5はSocket AM4とクーラーの互換性が維持されているということなので、こちらも問題なく使用できるだろう。
ブラックとホワイトのツートンカラーのパッケージ。サイズは実測幅約480mm、奥行き約265mm、高さ約160mmで、360mmラジエターのオールインワン型水冷ユニットとしては標準的 |
パッケージを開くと搭載イメージがデザインされた内蓋が姿を表す | 本体や冷却ファンは紙製の緩衝材に保護されて収納されていた。内部はかなり余裕のある作り |