エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1181
2022.08.21 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
Core i7-12700KはもちろんCore i9-12900Kにも対応する冷却性能を発揮した「Reserator5 Z36 Black」。続いて、AMD Ryzen 5000シリーズによる検証を進めていこう。まずはメインストリーム向けでは現状最高のスレッド数を誇る16コア/32スレッドのRyzen 9 5950Xの結果から確認していこう。
メインストリーム向けCPUでは最高峰となる16コア/32スレッドのRyzen 9 5950X。CCDは2基搭載する |
RyzenシリーズではCPUの温度は「CPU(Tctl/Tdie)」、CPUクロックは「Core Clocks」の値を使用した |
コア数やスレッド数は多いものの、CCDが2基内蔵され熱が分散することもあり、熱処理のハードルは比較的低いRyzen 9 5950X。「OCCT 11.0.11」では途中2箇所でCPU温度が65℃まで上昇しているものの、それ以外は50℃台前半で推移している。またより負荷の高い「CINEBENCH R23」でも概ね60℃以下を維持しており、その発熱を完全に押さえ込むことができる。
ちなみにPackage Powerはいずれも130W前後になるよう調整されているようで、動作クロックは「CINEBENCH R23」が3,800~3,900MHz、「OCCT 10.0.4」では4,650MHz前後だった。
ファンの回転数は「OCCT 11.0.11」で1,400rpm前後、「CINEBENCH R23」でも1,500rpm前後で頭打ち。騒音値も41dBA前後で、バラック状態でも風切り音が気になることはなかった。さらにCPUの温度もかなり低く維持されていることから、さらにファンの回転を落とした静音設定での運用も視野に入ってくるだろう。