エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1183
2022.08.25 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
PC環境でのテストセッションのあとは、PCI Express 4.0対応の大容量NVMe M.2 SSDが活かせるPlayStation5(以下:PS5)の拡張ストレージとして、「CSSD-M2M4TPG4NZL」をテストしてみよう。
「PG4NZL」シリーズはヒートシンク非搭載だが、CFD販売から発売されているPS5互換ヒートシンク「HSN-TITAN」に対応している。4TBモデルの「CSSD-M2M4TPG4NZL」もサポートされており、「HSN-TITAN」を組み合わせて使用している場合は、製品シールを剥がしても5年間の保証対象になっているのもポイントだ。
ここでは「CSSD-M2M4TPG4NZL」に「HSN-TITAN」を取り付けて、PS5の拡張ストレージに搭載して、ゲームのロード時間を内蔵ストレージと比べてみた。
PS5互換ヒートシンク「HSN-TITAN」。実勢価格は1,200円前後 | 付属の熱伝導シートを使うことで、両面実装となる4TB「CSSD-M2M4TPG4NZL」にも対応する |
PS5互換なので、拡張ストレージにスッポリと収まる | 「HSN-TITAN」と組み合わせた場合、製品シールを剥がしても保証を受けられるのがいい。とは言え、紛失しないようアルミ袋に貼るなどして保管するといい |
PS5拡張ストレージスロットに「HSN-TITAN」装着済みの「CSSD-M2M4TPG4NZL」を搭載してフォーマットを実行すると、シーケンシャル読込速度は6,200MB/sec台になった。PC環境よりもダウンするが、PS5のM.2 SSD要件は余裕でクリアしている。
「CSSD-M2M4TPG4NZL」は、フォーマット時のチェックで6,263.296MB/secを記録した |
M.2 SSDストレージとして、「CSSD-M2M4TPG4NZL」を問題なく認識している |
ゲーム起動、ロード時間のテストには、「グランツーリスモ7」「アサシン クリード ヴァルハラ」「Stray」といったゲームタイトルを使い、内蔵SSDと「CSSD-M2M4TPG4NZL」それぞれで5回計測。最も速かったときと、遅かったときを除いた3回から平均値を出している。
「CSSD-M2M4TPG4NZL」は、PS5標準SSDと比べて、ほぼ同じ起動、ロード時間になっている。また、「グランツーリスモ7」で首都高のようなコースを走ったり、「Stray」で猫に癒やされたり(序盤のみ)、4時間ほど実際にプレイしたが、まったく問題なく楽しめたので、ゲームがカクツクといった心配も不要だろう。
CFD「PG4NZL」シリーズが持っているPCI Express 4.0 SSD最速クラスのパフォーマンスはそのままに、選択肢の少ない4TBを実現する「CSSD-M2M4TPG4NZL」は、システムドライブから、データ用ストレージ、PS5拡張ストレージまで、そのおすすめ範囲は広くなっている。そのうえ、価格面も7万円~10万円まで高価な製品が多いなか、6万円台に抑えられており、かなり魅力的だ。
1GBあたりの単価が「PG4NZL」の2TBモデルとほぼ同じ、16.5円程になっている点も高評価だ。HDDレスで録画した動画の編集前、編集後を残しておきたいなど、2TBでは後々、容量不足になりそうな人は、初期投資はアップするが、1GBあたりの単価が優秀な4TB「CSSD-M2M4TPG4NZL」を検討してほしい。
協力:CFD販売株式会社