エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1184
2022.08.27 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ASUS「ASUS Mini PC PN51-S1」(型番:PN51-S1-B5354AD) 市場想定売価税込76,320円(2022年7月29日発売) 製品情報(ASUS) |
もはやすっかり一つのジャンルとして地位を確立した感のある、手のひらサイズのミニPC。シリーズにその名を冠するASUSの「Mini PC」は、まさにこの分野における代表格と言える。今回取り上げる「Mini PC PN51-S1」は、その系譜に連なる「Mini PC PN」シリーズの最新作。わずか115mm角、0.62リットルサイズの見慣れた筐体に、Ryzen 5000Uシリーズが搭載されている。
もはやお馴染みになりつつある、ASUSの「Mini PC」シリーズはわずか115mm角のコンパクトボディが特徴。今回紹介する最新モデルは、内部スペックがRyzen 5000U世代に強化されている |
ちなみに「Mini PC PN51-S1」は、これまで何度か詳細レビューをお届けしているベアボーンタイプではなく、メモリやストレージを内蔵し、Windows 11もインストール済みという完成品PCだ。シリーズラインナップは、6コア/12スレッドのRyzen 5 5500U搭載モデル(型番:PN51-S1-B5354AD)と4コア/8スレッドのRyzen 3 5300U搭載モデル(型番:PN51-S1-B3353AD)からなる2機種で構成されている。
さらに内蔵GPUとして最大7コア/1,800MHzのRadeon Graphicsが統合されており、4Kのトリプルディスプレイ出力およびDisplayPortデュアルモード(DP++)の最大8K/60Hz出力に対応。ビジネス環境向けのマルチディスプレイ構成はもちろん、ホームシアターやサイネージ用途を見据えた超高解像度出力まで可能な実力を備えている。
パッケージの外形寸法は約幅288mm、奥行き69mm、高さ179mmで、エントリークラスのグラフィックスカード程度。シリーズ共通のお馴染みなデザインが採用されている |
製品にはミニPC本体のほか、VESAマウンタや各種ネジが付属品として同梱されていた |
また、画面出力だけでなく各種インターフェイスも充実しており、ネットワークは2.5ギガビットLANとWi-Fi 6+Bluetooth 5.2に対応。65WのUSB Power Delivery(USB PD)をサポートする点もトピックで、ACアダプタを使わずUSB PD対応のUSB充電器やモバイルバッテリで動かすこともできる。特に電源の自由度の高さは、使い勝手の良さに大きく影響する要素だ。
なお最後に主要スペックを確認しておくと、メモリはDDR4-3200MHz 8GBを実装、ストレージはRyzen 5 5500Uモデルが256GB、Ryzen 3 5300Uモデルは128GBのNVMe M.2 SSDを内蔵している。M.2 SSDには専用のヒートシンクが装着され、発熱の大きなNVMe SSDの温度を最大10℃以上抑えることが可能とされる。見た目こそ従来と変わらないものの、その中身や使い勝手は進化を続けているというわけだ。