エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1184
2022.08.27 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、システムとしての総合的なパフォーマンスがチェックできる統合ベンチマークの「PCMark 10」を実行する。プリセットは「PCMark 10 Extended」を選択し、より広範囲な用途別の適性を確かめてみよう。
APUということもあり、Digital Content CreationやGamingといったグラフィックス性能が影響するテストでは、当然ながらディスクリートGPUを搭載したシステムには敵わない。しかしそれ以外のスコアをみると、Webブラウジングやビデオ会議など日常的なタスクにおける性能を計るEssentials、Officeスイート系ソフトウェア動作の指標となるProductivityは、なかなかに良好な結果だ。ビジネス向け用途に関しては、十分なパフォーマンスを備えている。
ここからは「Mini PC PN51-S1」のもつグラフィックス関連のパフォーマンスにフォーカス。まずは定番3Dベンチマークソフトの「3DMark」から、Direct X12に対応するフルHDの軽量ベンチマークである「Night Raid」を実行する。
総合スコアで8,000オーバーは悪くなく、内蔵グラフィックスとしては十分なパフォーマンスと言える。ベンチマーク中のフレームレートも最大で55fpsほどをマークしており、軽量級タイトルであれば調整次第で快適なゲームプレイも可能だろう。
引き続きグラフィックス系のテストとして、実際のゲームプレイの快適さをチェックするべく「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを動作させてみる。APU搭載モデルということで、解像度を1,280×720ドットに固定。グラフィックス設定はデスクトップPCとノートPCそれぞれの“標準品質”と“高品質”を選択した。
標準品質であれば、ノートPCとデスクトップPC向け設定を問わず“普通”水準のプレイが可能。平均フレームレートも30fps以上は出ており、人気のオンラインタイトルも設定次第で遊べなくはない。高品質ではプレイ水準が“設定変更を推奨”に変わり平均フレームレートも20fps台に留まるため、「ファイナルファンタジーXIV」のプレイは標準品質までが現実的と言えそうだ。