エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1185
2022.08.29 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ここからはCrucial「P3」シリーズをPCに組み込みパフォーマンスをチェックしていこう。まずは公称転送速度シーケンシャル読込3,500MB/sec、書込1,900MB/secとされる500GBモデル「CT500P3SSD8」から検証を進めていく。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「3DMark」「PCMark 10」「ATTO Disk Benchmark 4.01」の5種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
500GBモデル「CT500P3SSD8」の「CrystalDiskInfo 8.17.3」の結果。インターフェイスはPCI Express 3.0(x4)/NVMe 1.4に対応する |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】 |
もともとスコアが低めに出るベンチマークだが、シーケンシャル読込は約3,250MB/sec、書込は約1,800MB/secで、いずれも公称値に迫る良好な結果。総合スコアも5,460ポイントで、バリューセグメントの製品ながらPCI Express 3.0(x4)対応モデルの中ではかなり高速だ。
また「Compression-Benchmark」の結果を確認すると、読込はほぼインターフェイスの限界のため変動はないが、書込は右肩上がりで圧縮率の影響があるようだ。
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」に続き、「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
シーケンシャルアクセスを確認すると読込はほぼ同じだが、「All 0×00 (0Fill)」では書込のスコアが大幅に上昇している。さらにランダムアクセスでは読込が2倍以上、書込でも1.5倍以上も上昇しており、Phison「PS5021-E21」は圧縮率の影響があるコントローラと結論付けてよいだろう。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方で行うことにした。