エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1186
2022.08.31 更新
文:編集部 Tawashi/撮影:pepe
「VG259QM」のスペックや概要を確認したところで、ここからは実際に「Apex Legend」や「VALORANT」といったゲーム画面を見ながら、映り具合を確認するとともに各種機能のチェックを進めていく。
最近では30型オーバーの製品も増え大型化が進むゲーミング液晶ディスプレイだが、24.5型というサイズは広すぎず、一目で画面全体を視界に収めることができる。ASUS Fast IPS Displayによる高速描画性能も優秀で、VAや通常のIPSパネルとはひと味違った高画質と高速応答が体験できるだろう。
「VG259QM」では、ディスプレイ同期技術として、NVIDIA製グラフィックカードを組み合わせることで利用可能な可変リフレッシュレート型同期機能「G-SYNC Compatible」を備えている。画面のカクつきやティアリング現象を抑えつつ流れるような滑らかな表示ができる。GeForce系グラフィックスカードを使用しているなら是非とも有効化しておきたい機能だ。
「VG259QM」の特徴のひとつとなっているのが、モーションブラー低減技術「EXTREME LOW MOTION BLUR」と可変リフレッシュレート型同期機能「Adaptive-sync」の同時利用を可能にした「EXTREME LOW MOTION BLUR SYNC」だ。バックライトの強制点滅で黒フレームを意図的に挿入し、物理的に画面を暗転させることで残像を低減させるもので、画面のブレやティアリングを抑えシャープかつ高フレームレートのゲーム映像を維持することができる。効果のほどは後半のテストセッションで確認していこう。
ピーク輝度400cd/m2によりVESAのHDR規格であるDisplayHDR 400のハイダイナミックレンジに対応する「VG259QM」は、白飛びや黒つぶれすることなく、鮮やかな映像表現が可能だ。実際に見た印象では、輝く白はクッキリと、黒はより引き締まった黒として、どちらの階調も犠牲にすることなく自然でリアルな描写になっていた。ゲームよりも動画観賞で効果を発揮してくれる印象だ。
2つのアイケア機能についても解説しておこう。液晶ディスプレイのLEDバックライトは輝度調節のために目に見えない速さで明滅を行っている。人間の眼には認識できないフリッカー(チラツキ)だが、目に負担をかけて疲労の原因になる。本製品はLEDバックライトの制御にDC(Direct-Current)方式を採用することで、フリッカーを抑制している。
もうひとつ、目の疲れや肩こりの原因になると言われているブルーライトについても軽減する機能を搭載。ASUSのブルーライト軽減機能は、ドイツの第三者調査機関であるTÜV Rheinlandの認証を取得している。