安心感の高いボディ剛性、入力デバイスの操作感も良好

ExpertBook B9を手に持って、すぐに実感したのがボディ剛性の高さ。パームレスト部を持って上下に振っても、多少たわみは感じるものの、キシミ音などはほとんど聞こえてこない。天板はマグネシウムリチウム合金製、底面はマグネシウム合金製の素材が使われているが、それ以上に製造上の精度が高いことが功を奏しているのだと思われる。

普通の扱い方であればありえないほど端っこをつまんでも、ひしゃげてしまうような不安感はない

使い勝手という点で非常に満足度が高かったのがキーボード。キーピッチは19.05mm、キーストロークは1.5mmが確保されており、フルスピードでテキスト入力できる。またキーボード面の剛性が高く、打鍵感も良好だ。

実測130×65mmのタッチパッドも、全体が沈み込む「ダイビングボード構造」としては、ストロークが浅く、クリック感が小気味いい。個人的にはクリエイティブワーク以外ではマウスは必要ないと感じた。

一部キーの幅が狭められているが、基本的には素直な配列。またキーボード面の剛性も非常に高い

キーピッチは19.05mm

キーストロークは1.5mm。キートップには0.15mmのわずかなくぼみが設けられている	タッチパッドは実測130×65mm

タッチパッドをテンキーとして利用できるASUS独自の「NumberPad」を備えている。タッチパッド右上のマークからオンオフ可能だ

ディスプレイは最大180°まで展開可能。対面の人と一緒に画面を見ながら操作できる

ディスプレイを145°まで開くと、キーボード面がタイピングに適した5°の角度まで持ち上がる

本製品のアクセサリー箱は本製品用のスタンドとして利用可能

生体認証システムとして、顔認証と指紋認証の両方に対応している点も高く評価したい。顔認証は手軽だがIR（赤外線）カメラは直射日光下では正常に動作しないことがあるし、指紋認証は確実だが一手間を面倒に感じることがある。状況に応じてふたつの生体認証を使い分けられるのは、やはり便利だ。

上のベゼルにプライバシーシャッター付きの92万画素赤外線（IR）カメラ、近接センサー、クアッドアレイマイクが内蔵。ちなみにプライバシーシャッターを閉じても、カメラインジケーターは消えない	指紋認証センサーは右カーソルキーの下に配置。人差し指よりも小指を登録しておいたほうが素早くタッチできる