「静音パネル」を備えた両サイドパネル

静音志向のBlack Solidは、左右両サイドパネルは密閉型のソリッドタイプ。内張りにはフロントおよびトップ同様、産業グレードの高密度防音素材を敷き詰め、静音性が確保されている。またシャーシへの固定は上部ラッチ式で、ボール状の突起計2本を上部に備え、シャーシ側のキャッチ用留め具によりワンタッチで着脱が可能。組み込み作業時はもとより、メンテナンス性を格段に向上させている。

上部ラッチによるツールフリー仕様の両サイドパネル。固定時にいわゆる”甘い”といった感覚は一切ない

なお、パネルサイズおよび形状は左右共通。外形寸法は実測で幅約345mm、高さ約320mm。内張りの高密度防音素材は、幅約285mm、高さ約285mmの正方形だった。

リアパネルデザイン

背面の様子を見ると、かなりシンプルだった。ボディサイズからすれば当然だが、”なにかしそう”なFractalとしては、オーソドックスにまとめられている。

まず右上部は標準装備の120mm排気ファン、その左手開口部はマザーボードのバックパネル用。中段には拡張スロットと、その右手の空きスペースは通気孔仕様に。最下段の一番大きな開口部が、電源ユニットの搭載スペースになる。この様子から、マザーボードは一般的な搭載スタイルであり、よく見ると排気ファンとトップパネル間が狭く、天板部分にラジエーターの搭載が難しい事が想像できる。

大判ダストフィルターを備えたボトムパネル

ボディを逆さまにしてボトムパネルを確認する。まず目に入るのが本体を支える4つのインシュレーター。実はDefine 7シリーズ共通のデザインで、3つの角と1つの丸でデザインされた設置面には、滑り止めゴムを装着。高さは約15mmで、シャーシと設置した床や机との間に空間を作り出し、通気性を確保している。

さらにボトム面の大半を占める通気孔には大判のダストフィルター(幅約140mm、長さ約385mm)を装備。4つのインシュレーターには溝が設けられており、ダストフィルターを固定するガイドの役割を果たしている。

底面には滑り止めゴムを装備。簡単には剥がれないようシッカリと貼り付けられている	PCケースとしては珍しいシリアルナンバーをプリント。量産品ながらひとつの個体としてきちんと扱われている事を伺わせる