エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1194
2022.09.16 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ソリダイム「P41 PLUS」シリーズ(2022年9月2日発売開始) SSDPFKNU020TZX(2TB) 市場想定売価税込31,480円 製品情報(ソリダイム) |
IntelのNANDフラッシュメモリ部門がSK hynixに買収され、2021年末に新ブランドとして再始動した「Solidigm(ソリダイム)」。今年4月には初のオリジナルSSDとしてデータセンター向け「D7」シリーズをリリースしているが、これまでコンシューマ向けのオリジナル製品は存在していなかった。そんなソリダイムブランドからリリースされた待望のコンシューマ向けSSDが今回の主役である「P41 Plus」シリーズだ。
これまでソリダイムブランドでは、コンシューマ向けSSDとしてIntel時代にリリースしていた「SSD 670p」や「SSD 660p」を引き継ぐ形で販売していた |
PCI Express 4.0(x4)接続に対応するバリューセグメントのNVMe M.2 SSDで、NANDフラッシュには144層3D QLC NANDフラッシュを採用。また優先度の高いデータを判別してキャッシュに保存することでパフォーマンスを向上する「Solidigm Storage Driver」や、ストレージの状態やデータの消去などができる「Solidigm Storage Tool」などの機能を統合した「Solidigm Synergy」ソフトウェアが提供される。
容量ラインナップは512GB、1TB、2TBの3モデル。転送速度は容量によって異なるが今回検証に使用する2TBモデルでは、シーケンシャル読込最高4,125MB/sec、書込最高3,325MB/sec、ランダム読込最高390,000 IOPS、書込最高540,000 IOPSとされ、PCI Express 3.0(x4)接続のSSDの限界を上回るシーケンシャルアクセス性能を実現している。
ホワイトとパープルのツートンカラーのパッケージ。サイズは幅143mm、高さ115mm、厚さ17mmで、NVMe M.2 SSDらしく非常にコンパクト |
フォームファクタは基本M.2 2280だが、OEM向けにはM.2 2230/2242もラインナップ。MTBFは160万時間、書込耐性は512GBが200TBW、1TBが400TBW、2TBでは800TBWに達し、品質に定評のあるIntel「SSD 670p」シリーズ(500GB:185TBW、1TB:370TBW、2TB:740TBW)からさらに向上。バリューセグメントの製品ではトップクラスの耐久性を実現しているのも特徴だ。さらに製品には5年間の長期保証も提供されており、信頼性や保証面で不安がないのも大きなメリットと言えるだろう。
なおソリダイムでは「P41 Plus」シリーズの発売を記念して、2022年10月31日までの期間限定で「ソリダイム P41 Plus SSD 発売記念キャンペーン!」を開催中。SSD単体での購入でも最高3,000円分、対象のCPUまたはマザーボードを所有しているとギフト額が最大4倍になる他、オリジナルPC+「P41 Plus」シリーズの2TBモデルなどが抽選で当たるTwitter連動キャンペーンが行われている。
「CrystalDiskInfo 8.17.3」の結果。バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x4)で、NVM Express 1.4に対応する |