エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1196
2022.09.26 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからチェックを進めていく。なおハイエンド構成ということを考慮して、プリセットには「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を使用している。
Ryzen 7000シリーズは、コア数が同じRyzen 5000シリーズと比較してTime Spyで約7%、Time Spy Extremeでも約3%スコアが向上しており、グラフィックス性能への影響も確実にある。またCore i9-12900Kでは約8%の差がついていたTime Spyだが、Ryzen 9 7900XやRyzen 9 7950Xではその差が約1%に留まり、ほぼ同等のパフォーマンスを発揮できるようになっている。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。こちらもハイエンド環境ということを考慮して、「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類のプリセットを選択した。
グラフィックスカードへの負荷が大きいFire Strike UltraやFire Strike ExtremeではRyzen 5 5600Xを除きほぼスコアは横並び。一方、グラフィックスカードの負荷が小さいFire Strikeでは、Ryzen 5 7600Xでも先代のRyzen 9 5950Xを上回るスコアを記録。さらにもともとCore i9-12900Kが得意としているベンチマークながら、Ryzen 7 7700Xでほぼ同等、Ryzen 9 7900X以上では上回るスコアをマークし、フルHD解像度でフレームレートを稼ぎたいようなシーンでもRyzen 7000シリーズは力を発揮してくれるだろう。
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新版である「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
Ryzen 7000シリーズの中では最もエントリークラスに位置づけられるRyzen 5 7600Xでも、すべての解像度でRyzen 9 5950Xを上回り、シングルスレッド性能が引き上げられた効果はゲームでもしっかりと発揮されている。またCore i9-12900Kとの比較でもフルHD解像度やWQHD解像度ならRyzen 9 7900X以上、4K解像度ならRyzen 5 7600Xでも上回るスコアを記録している。
続いてRPGゲームの大作「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらも1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を⾏っている。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」はRyzen 7000シリーズが非常に得意としているようで、Ryzen 5000シリーズはもちろん、Core i9-12900Kに対してもRyzen 5 7600Xがすべての解像度で上回る。