エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1203
2022.10.14 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「MAG B650M MORTAR WIFI」には、「Audio Boost 5」というネーミングが与えられたオーディオ回路が搭載されている。ベースになっているのは、Realtekの最新ミドルレンジ向けサウンドチップである「ALC4080」。7.1chサラウンドやサンプリングレート24bit/192kHzに対応するほか、PCMストリーム再生でS/N比最大120dBなどの特徴を備えている。コンデンサには高品質な日本ケミコン製の音響向けコンデンサを採用。回路全体が基板レベルでメインエリアから分離されており、クロストークの発生を防ぐために左右チャネルも異なるレイヤーに割り当てられている。
高品質部材も盛り込まれた、オーディオ回路の「Audio Boost 5」。エントリー向けのマザーボードということもあり、保護用のカバーなどは備えていない |
Realtek「ALC4080」ベースのオーディオ回路で、コンデンサには日本ケミコン製の音響コンデンサを採用している | 基板レベルでの分離構造が把握できる背面からのカット。左右チャネルでレイヤーを分けるなど、ノイズ関連の対策が施されている |
PCとしての使い勝手を左右することになる、リアインターフェイスもチェックしておこう。AMD 600シリーズのマザーボードはUSBインターフェイスが充実しているモデルが多く、「MAG B650M MORTAR WIFI」もその一つ。最大20Gbps転送のUSB 3.2 Gen 2×2 Type-C×1のほか、USB 3.2 Gen2 Type-A×3およびUSB 3.2 Gen1 Type-A×4の合計8ポートを搭載。USBポート数に不足を感じることはないだろう。
また、ネットワークは有線2.5ギガビットLANとWi-Fi 6Eに対応。オーディオはポップノイズ対策が施された高品質端子、さらにCPUレスでBIOSをアップデートできる「Flash BIOS Button」などを備えている。
高速な2.5ギガビットLANに加え、実用性十分な構成のUSBポートを搭載。CPUを認識しない状況でもBIOSアップできる「Flash BIOS Button」は左端に実装されている |
それでは画像セッションの締めくくりとして、基板上の各所に実装された各種チップやコネクタをチェックしていこう。
I/Oカバーと一体化した拡張ヒートシンクを取り外すと、ネットワークやUSBなどの各種コントローラなどが確認できる |
CPU補助電源コネクタのすぐ近くに実装されているのは、MPS2123/MP2857 PWMコントローラだ |
Nuvoton製I/Oコントローラ「NCT6687D-R」 | SATA3.0コントローラAsmedia「ASM1061」 |
メイン電源コネクタのATX24pin | CPU補助電源コネクタは8pin×2を搭載 |
メモリスロット上部には、CPUファンコネクタとポンプ・ファンコネクタ、ファンコネクタが実装されている |
マザーボード右上にあたるメモリスロット周囲にはARGBピンヘッダのほか、起動エラーの原因を判別できる「EZ Debug LED」が搭載されている | ファンコネクタは拡張スロット下部にも実装されていた |