エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1203
2022.10.14 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、いよいよ「MAG B650M MORTAR WIFI」をベースにしたRyzen 7000マシンを組み上げ、そのインプレッションをお届けしよう。検証にあたっては、CPUに12コア/24スレッドのRyzen 9 7900X(4.7GHz/最大5.6GHz)をチョイスし、ハイエンドCPUを問題なく動作させることができるかをチェックしていく。また、比較用に全コアの動作クロックをベースから引き上げた、簡易オーバークロックを実行。CPUクーラーには360mmラジエーターを備えたオールインワン型水冷ユニット「MPG CORELIQUID K360」、グラフィックスにRadeon RX 6900 XT搭載モデル「Radeon RX 6900 XT GAMING X TRIO 16G」を組み合わせ、検証を行うことにした。
12コア/24スレッドのハイエンドCPU Ryzen 9 7900Xを搭載。メモリはAMD EXPO Technologyにより6,000MHzで動作している |
Ryzen Masterをチェック、PPTは230Wに設定されていた |
シングルコアテスト時には、最大5.6GHzに迫るクロックで動作していた | マルチコアテストでは、5.1~5.2GHz程度で動作していた |
「Click BIOS 5」を使用して簡易OCにチャレンジ。クロック5,250MHz、電圧値1.21Vで問題なく安定動作した |
動作状況をHWiNFOでチェック。全コアが5.25GHzで動作しており、定格動作時よりマルチコア処理性能の底上げが期待できる |
「MAG B650M MORTAR WIFI」には、制御プログラムとしてMSIマザーボードお馴染みの「Click BIOS 5」が搭載されている。ライトユーザーでも主要な機能のほとんどに一画面でアクセスできる簡易モードの「EZ Mode」に加え、従来のBIOS設定さながらの詳細項目が並ぶ「Advanced Mode」を備え、いずれもマウスで直感的な操作が可能だ。
初回起動時には、主要な設定に一画面でアクセスできる簡易モードの「EZ Mode」が表示される。TPM2.0機能はあらかじめ有効化されているため、Windows 11をインストールする際も安心だ |
簡易OCの「GAME BOOST」やAMD EXPO Technologyの設定は左上の該当ボタンを押すだけで有効化できる | 「Fan Info」では、ファン回転数などのモニタリングや制御が可能 |
詳細なファンコントロールが可能な「Hardware Monitor」にも「EZ Mode」の状態でアクセスできる |
「F7」キーまたは画面上部のボタンをクリックすると、詳細な設定が可能な「Advanced Mode」に切り替えることができる |
「SETTINGS」タブには、CPUやマザーボード、チップセット関連の設定項目が集合。設定保存やブート設定もこちらから行う |
オーバークロック関連の設定が集められた「OC」タブ |
「Memory Tri It!」には、主要なオーバークロックメモリ設定が用意されていた | オーバークロックを詰める際にチェックすることになる各種電圧設定は、画面をスクロールした下の方に並んでいる |
オーバークロック時のUEFIプロファイルを保存したり、読み込んだりできる「OC Profiles」タブ | 「Hardware Monitor」でファンコネクタごとの回転制御が可能な点は「Advanced Mode」でも同様だ |